大学入試 今年の傾向は?

大学入試、人気高まる「情報」系 文理融合型のデータサイエンス学部に注目

2020.02.04

author
斉藤 純江
Main Image

本番を迎えている大学の一般入試。近年、特に人気が高まっているのは情報系だ。AI(人工知能)やビッグデータ活用が話題となり、小学校でプログラミング教育が導入されることなどが背景にある。滋賀大、横浜市立大、武蔵野大が2017年度以降、相次いで開設した「データサイエンス学部」は、今年も人気が集まりそうだ。

横浜市立大データサイエンス学部の開設は18年。1学年の定員は60人だ。

医療関連からSNSのつぶやきまで、日々蓄積される膨大なデータの中から、社会問題の解決に役立つ、新たな価値をつくり出す――。そんな人材の育成を掲げる。

例えば、「赤外線センサーを使い、来店者の行動から混雑するレジを予測して待ち時間を改善する」「電子カルテの記録や画像診断データなどを解析し、一人ひとりに最適な治療法を割り出す」などのイメージだ。

データサイエンス教育センター長の汪金芳教授は、「特色の一つは、文理融合型。ベースにあるのは統計学とコンピューターサイエンスだが、より重点を置くのは、データを社会でどう生かすか」と説明する。学生はデータ解析に必要な数理や統計の基礎的な知識とともに、コミュニケーション能力や発想力、ビジネス力が求められる。入試では数Ⅲが必須ではなく、文系出身の学生も2割近くいる。

数学の分野に興味があったという2年の吉水優里子さんは「思った以上に世の中のいろいろなことが統計と関係しているとわかった。文系の人もいて、話し合いの時など、私にはない視点でアイデアを出してくれる」と話す。

学生は数学やプログラミングなどの基礎を習得し、3年からは帝国データバンクやマイナビといった提携企業での実習にも参加し、実践的な学びにつなげる。データサイエンスの分野は変化が速く、グローバルな情報収集力や発想力が欠かせないため、英語は「TOEFL -ITP」500点以上が3年への進級の要件となる。

同学部の山崎眞見教授は「社会とつながろうというモチベーションが高く、活発な学生が多い。卒業生がいないので進路はこれからだが、大学での学びや現場での実習で培った実践力を社会に役立ててくれると期待している」と話す。

Latest Articles新着記事