我が子が伸びる塾選び

小3の息子はマイペースで鉄道好き、ぴったりの塾は 8カ月の迷走で見つけた「我が家の基準」

2020.01.29

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葉山 梢
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「中学からは電車通学したい」。小3の息子が言い出したのは、昨春のことだった。電車が大好きで、暇さえあれば時刻表や鉄道雑誌を眺めている息子。小4になると学童保育がなくなるため、放課後はすべて「鉄道タイム」になってしまうのではないかと心配していたところだった。「私立中に行くには勉強しないとね」と、塾通いを検討し始めた。(イラスト・伊藤理穂)

我が家の徒歩圏内には大手進学塾のほか中小の塾もたくさんある。私も夫も地方の公立校育ちで、どこに行けばいいのか見当がつかない。先輩ママに聞いても「仲のいい友達が行っていた」「子どもがNマークのリュックに憧れて」といった感じで、あまり参考にならなかった。

息子は超がつくほどののんびり屋だ。厳しい塾に入れると早々に挫折しそうなので、大手の中では「ゆるい」とされるA塾の夏季講習を試しに受けてみることに。息子は「楽しいというわけじゃない」と言いつつ、4日間嫌がらずに通った。少人数クラスで、先生も息子のことを気に掛けてくれている様子だった。

夏休み明け、A塾のテストを受けたところ、なかなかの好成績。もっと進学実績の高い塾でもいけるのでは、と欲が出た。そこで10月から3カ月間、「中学受験塾の老舗」として名前だけは知っていたB塾に週1回通うことにした。息子は宿題に苦労しつつも「先生が面白い話をしてくれる」「今日は植木算を習った」などと話すこともあり、それなりに楽しんでいる様子だった。

いい感じ、と思い始めた矢先の11月初め。B塾の全国テストの成績がさんざんで、衝撃を受けた。息子の塾用ノートを開いてみると、ほとんど白紙。1クラス20人近くいる中で、きちんとノートを取っているかのチェックを先生に求めるのは酷か。B塾でやっていくのは無理なのではないかと一気に不安になった。

ここから私の迷走が始まった。関連本や塾のホームページを読みあさった。11月末、大手ではないが近所で評判のいいC塾の説明会に参加した。会場から人があふれるほどの人気で、講師たちには活気がある。「授業の後の質問は夜10時以降も続く。でも、みんな『楽しい』って言うんですよ」。よどみない説明に引き込まれ、思わずその気に。でも落ち着いて考えると、午後10時過ぎまで塾にいたら寝るのは深夜だ。そんなにガリガリと勉強させたいんだっけ……?

いろいろな塾を見る中で、我が家の塾選びの基準がはっきりしてきたことは確かだ。なるべく少人数のクラスで面倒見が良いこと。睡眠時間を削って勉強させるなどの無理はさせたくない。

1月中旬、駅のそばにある小さな塾の体験授業を受けさせたところ、息子は積極的に挙手して発言していた。「授業中に耳を澄ますと電車の音が聞こえるんだ」。勉強がつらくなっても、ここなら楽しく通えるかもしれない。そんな塾が見つかった気がする。

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