中学入試本番 座談会「我が家はこうして乗り切った!」

中学入試の合格保護者が語る!必携の持ち物、希望の学校に入れなかった時にかけた言葉は?

2020.01.16

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加賀 直樹
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葉山 梢
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中学入試の心構えや当日に向けたヒントを、昨年経験した現中1生の保護者が語り合った座談会。今回は当日の服装や持ち物、保護者の過ごし方について聞きました。
※この座談会は、読者ら約100人を招き、朝日小学生新聞の協力で2019年11月23日に都内で実施しました。(コーディネーター/柏木友紀・朝日新聞EduA編集長)

中学入試を経験した現中1生の保護者に聞いてみました

 <当日>
●持ち物で工夫したものは?
●当日朝の子どもの様子は?
●校門で送り出すときにかけた言葉は?
●試験中、保護者はどう過ごしましたか?
●落ちてしまったときにかけた言葉は?

登壇者のプロフィル
(1)子どもの性別(2)進学先(3)実際に受けた学校数

Aさん(母)=(1)男子(2)慶応義塾普通部(3)6校
Bさん(父)=(1)男子(2)城北(3)7校
Cさん(母)=(1)女子(2)豊島岡女子(3)3校
Dさん(母)=(1)女子(2)渋谷教育学園幕張(3)3校
Eさん(母)=(1)男子(2)海城(3)4校

当日の過ごし方

――当日の子どもの服装は?

Dさん 長丁場なので、寒い日対策のためにスカートよりはズボン。座ったときにおなかが締め付けられないような、柔らかくて動きやすいものを心がけた。スカートで冷えてしまっては大変。ハイソックスもはかせた。

Cさん 本人の希望でスカートにしたが、やはりとても寒いので、保温肌着を着せた。ブレザーは袖にボタンがあるので試験の邪魔になると思い、カーディガンを着せた。面接のときはブレザーを着せた。

――当日の持ち物は?

Eさん 机や椅子がガタガタしている場合があると本で読んだので、段ボールの切れ端を何枚か重ね、マスキングテープでまとめたものを作って持参させた。これで高さを調節できる。実際に1回だけ使ったことがあったと聞いている。お守り代わりで安心できる。ネット出願の場合、自分で受験票を印刷し持参するが、くしゃくしゃにならないように厚紙で作った。机に受験票を貼れるようにマスキングテープも持たせた。男子は、暑くても脱がない傾向がある。衣服の袋を用意して、会場に着いたら脱ぐように言った。袋があることで思い出すかな、と。

Cさん お友達からメッセージ入りのチョコレートをもらったので持たせた。ただ、学校によっては食べ物が禁止ということがあり、その場合はカルピスを持たせた。同時にリラックス効果があるといわれるハーブティーを持たせた。安心感につながったようだ。

Dさん 試験中は筆箱をしまい、鉛筆だけ出すように言われる学校が多い。鉛筆が落ちてしまうと本人も気になり、周囲の受験生も気になる。髪ゴムを持参し、留めておけるようにした。輪ゴムだとすぐ切れるので髪ゴムが良い。

中学入試本番「我が家はこうして乗り切った!」
イラスト/伊藤理穂

Aさん 受験票の落下防止のためマスキングテープを持参し、机に貼った。小腹がすいたときのために、一口サイズのおかき、小さなおにぎりを何個か持っていった。いつでも食べられる安心感があれば本人も落ち着ける。

Bさん 塾で配られるチェック表で、忘れ物がないかをしっかり一つずつチェックしていった。あと、交通機関。早めに行くのが良い。アプリの乗り換え案内より、実際は乗り換えの間隔が短く、階段を駆け上がって電車に乗ったことがあった。案の定、残念な結果に。ゆとりを持った行動が大事だ。

Cさん 一つ上の代の受験日は大雪だった。学校側の説明では、試験時間を遅らせるなど対策を取ってくれるというので、最初は会場近くでホテルの予約を考えていたが、結局やめた。ただ、道で滑ってしまうのはやはり良くないので、雪用の靴の予約はしておいた。結局、買わずには済んだ。

――保護者はどのように過ごしましたか?

Aさん 私が家で留守番。夫が一緒に学校までついていった。夫は冷静で、道に迷いづらいので。普段通り、塾に行くような感覚で、「はい、じゃあ行ってらっしゃい」と送り出した。夫は学校の近くで「やるだけのことはもう全部やったから、あとは心配いらないよ」と。

Dさん 子どもより私のほうが緊張していた。「とにかくやるだけやったから、あとはもう楽しんできてね」と手を振ったら、娘も、ちょっと笑顔で「うん!」。私が緊張しているのがわかったのか、娘が「ママ、大丈夫だよ」って言ってくれて。本人が一番頑張っているので、「楽しんできてね」と言うぐらいの気持ちで送り出してあげようと思った。リラックスできるような声掛けが良いと感じた。

Cさん 手を触ったら冷たくて、やっぱり緊張しているんだと思い、一言、「これだけ頑張ってきたんだから大丈夫だよ。ママは頑張りを知っているからね」と言ったら、「うん。大丈夫。いってきます」って笑顔を見せたので、私は抱き締めてしまった。私が付き添うと、私の不安がシンクロしてしまう。当日は夫にお願いした。娘の後ろ姿が輝いて見えて、「これはもう結果じゃない」と思った。受験は結果よりもプロセスが大事と、実感した一瞬だった。

中学入試本番「我が家はこうして乗り切った!」
イラスト/伊藤理穂

Eさん 1月に受けた埼玉の学校では、とても広い体育館で待つのだが、そこが寒いと聞き、毛布などを持参し待っていた。千葉の学校は、学校近くのホテルに前泊をしたので、ホテルの部屋に戻った。最初は会場にいたが、落ち着かなかった。第1志望の際は朝、息子と一緒に、氏神様にお参り。

Cさん ある学校の受験日、校内で待機していたら途中で何人かの受験番号が呼ばれた。「何番の保護者の方」という。その中に知り合いがいたのだが、子どもの具合が悪くなってしまったという。それで試験中に呼ばれ、保護者が保健室に行くということがあった。それを見て、やはり校内で待っていたほうが良いかなと思った。

Dさん 渋谷幕張はお弁当持参で午後も試験。試験が始まってしばらくは会場で待っていた。ただ、会場の雰囲気が緊張感に満ちていたので、コーヒーでも飲んでリラックスしようと思い、外出したものの、「今何時。算数が始まった」「国語始まった」など、いちいちドキドキした。

Aさん 試験が始まったら外に出て、気分転換し、終わる時間に戻るようにした。待っている間は何も考えず、あとはもう任せるしかないという感じだった。

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