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英語でニュース「アカサキ」「LED」…これ何の記事? 英字新聞読み上げの学習効果

2020.01.08

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関口 修司
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  • 小学5年の外国語活動、ALTが英字新聞読み上げ「これ何の記事?」
  • 記事の英語は読めなくても、「知っている単語」を見つけるだけでOK
  • 毎週5分、1年間コツコツ続ければ、詳しい中身を聞き取れる子も

小5の外国語活動 ALTが英字紙読み上げ、リスニング学習

「今読んだ中で、分かった言葉は?」

新聞を活用する授業に日常的に取り組む学校では、子供たちの学ぶ意欲を高めるため、先生方が様々な工夫をしてくれます。

新聞は日本だけのメディアではありません。外国語活動に英字新聞を活用した担任の先生がいました。およそ5年前、小学校5年生の授業です。担任とALT(アシスタント・ランゲージ・ティーチャー)による指導が始まりました。流暢(りゅうちょう)な英語に子供たちは元気よく英語で答えます。教室はその瞬間から日本ではなくなりました。

おもむろにALTが英字新聞の一つの記事を読み始めました。子供たちはその英語の響きに耳を傾けます。続けて、担任が「今、読んだのは、何の記事でしょう」と尋ねます。「今読んだ中で、分かった言葉はありますか」と聞き返すと、1人、2人と手が挙がり始めました。子供たちから「オクトーバー」「アカサキ」「LED」「ノーベル」などの単語が挙がり、「日本人がノーベル物理学賞を受賞した記事だ」と気付きます。

毎週5分、1年コツコツ 詳しい中身聞き取れる子も

「英字新聞を読んでみましょう」と呼びかけると、子供たちは「それ、無理でしょ」と、やらないうちから拒絶反応。しかし、「まずは見てごらんよ。読めなくてもいいから、ローマ字読みで、知っている単語を探してごらん」と、英字新聞のコピーを配りマーカーペンで印をつけるように指示しました。1人では、2、3個見つけるのがやっとでも、学級全体では20個近く見つけることができました。英字新聞にも読める単語がいくつかあることに気付き、英語を聞くこととアルファベットが少しだけ結び付きました。

関口コラム2

この担任のすごいところは、そこで終わらないことです。その日以来、毎週、授業の最初5分ほどを使い、ALTに英字新聞の記事を読んでもらいました。それから1年。子供たちはALTの読む英字新聞の記事のおおまかな内容をすぐに当てるようになり、中には詳しい中身まで聞き取る子供も現れました。

もちろん、完全に英語を聞き取れているわけではありません。繰り返すことで確実に英語の耳が鍛えられていると確信しました。案の定、翌年秋の授業では、あっという間に「ノーベル賞の記事」を聞き取ってくれました。

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