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中学受験の塾は小3の2月から!入塾前にすべきこととは? 塾ソムリエに聞く

2019.12.06

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葉山 梢
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中学受験を決めたなら、小3の2月から大手進学塾に通うのが王道。秋~冬は入塾テストが実施される時期です。入塾前にどんな準備をしておくべきか、プロ家庭教師集団「名門指導会」代表で「塾ソムリエ」の西村則康さんに聞きました。

話を伺った人

西村則康さん

(にしむら・のりやす)プロ家庭教師集団「名門指導会」代表、中学受験情報局「かしこい塾の使い方」主任相談員。日本初の「塾ソムリエ」としても活躍中。40年以上、難関中学・高校受験指導を一筋に行う家庭教師のプロフェッショナル。開成、麻布、武蔵、桜蔭、女子学院、雙葉、灘、洛南高附属、東大寺学園など東西の難関中学校に合格させた生徒は2500人以上にのぼる。「中学受験 入塾テストで上位クラスに入る スタートダッシュ」(青春出版社)など著書多数。

できるだけ上位クラスを狙おう

 いわゆる4大塾(関東ならサピックス、日能研、四谷大塚、早稲田アカデミー、関西では浜学園、希学園、馬渕教室、日能研)をはじめ、中学受験向けの塾には入塾テストがあります。その結果で入塾の可否と、クラスが決まります。塾の新学期は2月に始まるので、中学受験を目指すなら小3の11~1月にある入塾テストを受けるのが一般的です。

 入塾テストでは、できるだけ上位のクラスに入った方が「お得」です。どこの塾でも、力量のある先生は上位クラスを担当することが多いからです。しかも、上位クラスでは応用問題に取り組めたり、発展的なテクニックを習ったりできますが、下位クラスではそこまで行きつかないことが多々あります。クラスによって宿題も異なります。なのにクラス分けテストは全クラス共通で、難しい問題も出ますから、入塾後の下克上を狙うには並々ならぬ努力が必要になるのです。

 入塾テストは学校のテストとは大きく異なります。たとえば国語なら、2500字程度の文章を読む必要があります。算数では、学校では習わないような応用問題が出題される塾もあります。また、40分程度の制限時間で大量の問題を解かなくてはいけません。

 基礎学力が足りなかったり、全く準備せずに臨んだりすると、落ちてしまうこともあります。「学校のテストはいつも満点」という子でも、思うように点が取れないこともあるのです。

入塾準備2

読み・書き・計算の訓練が必要

 では、入塾テストで好成績を取り、塾の授業にも無理なくついていくためには、どのような準備をすればいいのでしょうか?

 入塾テストは算数と国語の2教科です。家庭や公文式などの学習教室で「読み・書き・計算」の訓練をし、ある程度のスピードで正確に処理できるようなら大丈夫です。これまでに学校の宿題くらいしかやってきていないようなら、問題集「小学3・4年  自由自在」(受験研究社)の3年生の範囲をやっておくことをお勧めします。

 ただ、大手塾の中でもサピックスは授業のスピードが速く、入塾前に先取り学習をしておかないと、授業についていけなくなる恐れがあります。計算については、理想を言えば、入塾前に小5の範囲まで終えていたいところです。漢字は小3の範囲までの読み書きと、小4の範囲の読み方を覚えておきましょう。唱えて覚える、形で覚えるなど、子ども自身が覚えやすい方法を身につけておくと、後が楽になります。

 これまでに学校のテストしか受けたことがない子だと、問題用紙と解答用紙が分かれていることなど、入塾テストの形式自体に戸惑ってしまうことがよくあります。模擬テストが付いている問題集もあるので挑戦してみてください。

対策は2~3カ月前からで十分

 できるだけ早くから準備した方がいいのでは、と思うかもしれませんが、幼少期からの先取り学習は必要ありません。学力には段階があるからです。幼児期にはよく遊んで生活知識や身体感覚を養い、小学校低学年で読み・書き・計算の基礎学力を身につける。入塾テスト対策は2~3カ月前からで十分です。

 もし上位クラスに入れなかったとしても、入塾後にじりじりとクラスを上げていく作戦を採ることもできます。いくつかの塾の入塾テストを受けて、一番上のクラスに入れる塾に決めるという方法もあります。

 学力以外で大事なのは、人の話を最後まで聞けるかということ。先生の話の途中で分からないことがあると、そこから先は耳に入らないという子がいます。いったん最後まで聞いてから質問するという態度が身についているか、小学校の授業参観でお子さんの様子を観察してみてください。

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