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お年玉はお金教育のチャンス 相場は? 渡す範囲は? データで見ると

2019.12.05

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坂本 綾子
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子育て世代のお金の悩みに、子育て世代のファイナンシャルプランナーがお答えするコラムです。

お年玉の平均支出予定額は2万6千円超 渡す相手は「5人以上」が3割強

そろそろお年玉の季節ですね。子どもにとっては大きなお金が手に入る年に一度のイベント。親にとっては、堂々と?お金の話ができる金銭教育のチャンスです。 

まずは、お年玉に関するデータから見てみましょう。

 20~60代を対象に2018年12月に行われた「お年玉に関する意識調査2019」(住信SBIネット銀行調べ)をみると、平均支出予定額は2万6166円。渡す相手の人数は「5人以上」が31.3%と最も多く、平均は3.8人。渡す相手はおい・めいが61.8%、自分の子どもが40.6%、以下、おい・めい以外の親戚の子どもが20.2%、孫が17.6%と続きます(複数回答)。

お年玉の平均支出予定額の推移

お年玉の平均総額

お年玉をあげる人数

お年玉をあげる人数

お年玉をあげる相手(複数回答)

Tお年玉相手

お年玉をあげる相手の年代と金額

お年玉あげる相手の年代と金額

(住信SBIネット銀行「お年玉に関する意識調査2019」、2018年12月)

1人の子どもがもらう額は…高3まで累計で26万円超!

では、子どもはどれくらいもらっているのでしょう。下の表は、小学1年生から高校3年生までの学年別のお年玉総額の平均です(学研教育総合研究所調べ)。

学年別お年玉の総額(平均)

360x学年別お年玉額
学研教育総合研究所(Gakken)「小学生白書Web版」(2017年8月調査)、「中学生白書Web版」(2017年8月調査)、「高校生白書Web版」(2018年9月調査)。小数点以下は四捨五入

小学1年生でも2万円近く、高学年になると2万円を超えます。最も高額なのは中学3年生。意外にも高校生は中学生より低めです。調査リポートは、高校生になるとアルバイトをする子どもが増えてくること、受験を控えて親類と会う機会が減ることがその理由ではないかと推測しています。

それにしても、小学1年生から高校3年生まで累計すると26万円を超えるのですね。

子どもがお年玉をもらったら、その場で本人にお礼を言わせるのはもちろんですが、そのお金でずっと欲しかった品物を買ったときは改めて感謝の気持ちを伝えさせたいですね。近くに住んでいるなら現物を見せに行く、遠方なら写真を撮って送るなど、できれば子ども本人から使い道を報告させましょう。わが家も夫婦いずれも実家が遠方で、帰省費もかさみますし、子どもの受験や部活の都合で帰省できない年もありました。そんなとき、実家の母は手紙を添えて現金書留で送ってくれました。年金暮らしの家計からお年玉を送ってくれたことを子どもに話し、お礼の電話をさせました。

「松の内まで・直接会った高校生まで・5千円まで」でいいのでは

お正月に親族で集まることも減っているかもしれません。お年玉も習慣で受け取ったり渡したりしているけれど、子どもの有無や人数、年齢に差があることで親族とはいえ、不平等に感じることもあるかもしれません。お互いの家計に無理がないよう、事前に金額や渡し方を打ち合わせてもいいのではないでしょうか。

 祖父母など渡す側がどうしてもと強く願うケース以外は原則、「松の内とされる1月7日ごろまで、直接会った高校卒業までの子どもに、1人5千円まで」でよいと私は思います。子どもが小学生なら1千円か3千円、中高生で3千円か5千円。日本人の感覚だと「他人に包むお金、お札は奇数枚で」と思うものです。5千円の次は7千円を飛び越して1万円、となってしまうでしょう。社会保険料や税金の負担が増す中、複数の子どもに1万円札のお年玉を渡すのは、子育て世帯にも、年金暮らしの高齢者にも、独身者にも厳しい時代です。

 子どもには、大事なお金をいただいたのだから有意義に使うことを徹底させたいものです。一度に使うには高額なので、一部を貯金しておくことも習慣にさせたいですね。最もお金がかかる大学進学費用の足しにとためておくのが家計にとっても合理的です。

親が管理するなら、受験費用に使うなどの目的を子どもにちゃんと説明し、約束通り実行しましょう。お年玉に関する会話を子どもは意外と鮮明に記憶しているものです。お金の約束を守らなかったとき、信用をなくすのは友達だけではありません。親子間であっても誠実に守るべきでしょう。

本日の結論

  • 子どもが大きなお金を手にする機会。親も金銭教育のチャンスととらえよう
  • 「松の内まで・直接会った高校生まで・5千円まで」でいいのでは。親族どうしで事前に相談しても
  • 親が管理する場合は目的を子どもに説明し、約束通りに実行しよう

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