やる気を引き出す整理術

整理整頓が出来る子は伸びる! 脳内科医が説く「片づけ脳」の育て方

2019.11.18

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葉山 梢
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整理整頓ができるようになると、どんないいことがあるのか。著書「部屋も頭もスッキリする! 片づけ脳」(自由国民社)が話題の脳内科医、加藤俊徳さんに聞いた。

話を伺った人

加藤俊徳さん

かとう・としのり/加藤プラチナクリニック院長、昭和大客員教授。MRIの脳画像を用いて、小児から高齢者まで1万人以上を診断・治療してきた。「脳が若返る最高の睡眠」(小学館新書)など著書多数。

「片づけ脳」がもたらす効果とは

片づけで一番強化できるのは記憶力です。片づけの基本は使ったら戻すことなので、元の場所を覚えていないとできません。このため、片づけをすれば自然と記憶力が鍛えられます。

子どもに「片づけて」と言ってもなかなかできない場合、元の状態を覚えていない可能性があります。まずは親が一緒に片づけて見本を見せ、手順やコツを伝えましょう。

実は、私は片づけが苦手でした。子どものころはすべて母がやってくれていたため、片づけるという意識が全くなかったのです。本や書類が床に散乱した状態を何とかしたいと採り入れたのが、箱を使ってカテゴリー別に分ける方法でした。箱は段ボールでも書類ケースでも何でもOKです。物理的に区画を作って整理すれば頭の中も整理され、すっきりと分けることができます。

カテゴリー分けができたら、それぞれのカテゴリー=箱の中で、早めに手をつけたい作業を見極めて並び替えましょう。並べ方に決まりはないので、使いやすいように配置してください。優先順位をつけ、順序立てて考えることで構成力が鍛えられ、論理的な文章を書く力にもつながります。やるべきことがはっきりするので、やる気もわいてきます。

片づけは夜、疲れた状態ではやらない方がいいでしょう。しっかり睡眠をとり、すっきりと目覚めた朝の早い時間帯に手を動かせば、作業が早く進みます。脳にとって、睡眠はとても大事なのです。

脳は、同じことを繰り返すほど習熟し、効率的に作業できるようになります。片づけも同じ。やらなければ苦手なままです。

子どものころから片づけを習慣化できれば、脳が活性化し、文章力や記憶力を高めることができます。様々な利点を享受するため、親子で「片づけ脳」を養いましょう。

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