やる気を引き出す整理術

中学受験のプロが説く整理法 プリントやテスト、どこまでなら捨ててもOK?

2019.11.19

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葉山 梢
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中学受験の勉強法や子育ての著書が多くある小川大介さんは今春、長男が私立中を受験した。「合格だけを目的にするのではなく、受験のプロセスで得られるものを大事にしてほしい」という小川さんに、受験生を抱える家庭での片づけ方のコツを聞いた。

話を伺った人

小川大介さん

おがわ・だいすけ/学生時代から予備校、進学塾で指導し、中学受験専門の個別指導塾SS-1を設立。現在は中学受験の情報サイト「かしこい塾の使い方」主任相談員として、受験情報などを発信。長男は灘、開成、筑波大付属駒場中に合格。「5歳から始める最高の中学受験」(青春出版社)など著書多数。

わが家では「自分で社会に出ていく力を育む」という教育方針のもと、息子が幼いころから自分のことは自分でできるように工夫してきました。中学受験でも教材管理はできるだけ本人任せに。とはいえ、いきなり任せてもうまくはいきません。初めは一緒に片づけながら、自身でできることを増やしましょう。

長男は私立中を目指し、小3の終わりごろから本格的に塾に通い始めました。塾で配られるプリントやテストは、いつか見返すかもしれないと思うと、どれも残しておきたくなります。でも、理解度を無視して全部に手をつけるとムダが多い。優先順位を意識し、不要と判断したらすっぱり捨てましょう。

捨てる基準は「わが子が吸収できるか」。子どもと相談しながら理解度を見極め、本人が時間的にも能力的にも「できる」となったら、いつやるかという期限まで決めたうえで取っておく。捨てられない場合は、取り分けて押し入れなどにしまっておくといいですね。

捨てる、残すの判断が自立心とやる気を育てる
小川家では模試などは1年分だけ残し、12分割のファイルに1カ月ずつ整理していた

ミニテストは捨てても大丈夫です。間違った問題の中から、少しがんばればできそうだと思えるものを子どもに選ばせ、見直し用のノートに切り貼りさせましょう。取捨選択の作業をすることで、子ども自身がやるべきことを意識し、勉強に取り組みやすくなります。

やる気は「やれる気」です。幼いころから「捨てる」「残す」を判断させて決断力を育む。あわせて、子どもが片づけやすい収納スペースを設け、子ども自身が「それならやれる」と言える環境を作ることが大事です。

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