2020教育改革 国語力の鍛え方

論理的な記述力をつけるには? この問題にチャレンジ

2019.11.06

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斉藤 純江
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2020年度から大学入試や学校の授業が変わり、読解や記述など国語力がこれまで以上に問われます。文章を正確に読み解き、論理的に記述する力は、どうすれば身につくのでしょうか。まずは、簡単な国語の問題に挑戦してみましょう。

2020国語の攻略法

問1:好きな国旗を選んで、相手が頭の中に旗のイメージを描けるように、言葉だけで説明してください

問2:上図の問2にある接続語の中から、(1)~(3)に適当なものを入れてください

私は星を見に出かけた。(1)くもっていて、何も見えなかった。

遊んで帰ってきたので、のどがかわいた。(2)冷たいお茶を三ばいもおかわりした。

乗り物には、いろいろな種類がある。(3)電車、自動車、飛行機などだ。

問題の解答と考え方は?

問1:解答例

フランス国旗の場合を例に:フランスの国旗は、次のような形状をしている。国旗の形は横長の長方形で、その比率は、縦2、横3である。模様は縦じまで、3本の幅は均等だ。色は3色で、左から青、白、赤である。以上がフランスの国旗である。

【考え方】 言語技術の説明スキルの一つ、「空間配列」のルールを使います。「大きい情報から小さい情報(全体から部分)」が基本です。まず、伝えるべき項目を考え、次に各項目に優先順位をつけます。フランス国旗の例では、まず形とその比率、次に模様、色の順で説明すれば、相手は国旗を思い描くことができます。
 「色が印象的だから最初に色の説明をする」など、思いついたところから好き勝手に説明を始めては、相手に正確な情報が伝わりません。ルールに沿うことで、秩序だった論理的な説明が可能になります。
                        (三森さんへの取材をもとに編集部で作成)

問2:解答

(1) でも (2) だから (3) たとえば

【考え方】 文と文は論理でつながっています。それを示す記号が接続語です。接続語が示す関係には、「対立関係」(1面のカードでは「でも」)、「因果関係」(同「だから」「なぜなら」)、「イコールの関係」(同「たとえば」「つまり」)の三つがあります。
 1は前の文と後の文が対立する内容なので「でも」が入ります。2は前の文が理由(原因)となり、後の文の行為(結果)になったので、「だから」が入ります。結果→原因の順なら「なぜなら」になります。3は前の文の抽象的な内容を、後の文が具体的に言い換えているので、「たとえば」が入ります。具体から抽象の場合は「つまり」になります。
 接続語の問題に正解できないのは、これらの規則を十分に理解できていないからです。よく見て読み進める習慣をつけましょう。
                                              (出口さんへの取材をもとに編集部で作成)

2020教育改革で問われる国語力

2020年度から始まる大学入学共通テストでは、国語と数学に記述式問題が導入される。共通テストの試行調査では、複数の資料の内容を読み解いて解答する問題もあった。20年度からは小学校、21年度からは中学校の授業も変わる。さらに、22年度から順次、導入される高校の新学習指導要領では、国語の科目が再編され、論理的に書いたり批判的に読んだりする力の育成を重視する「論理国語」などが新設される。

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