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のびのび育てたら勉強しない子に 佐藤ママ「親がそばについてやり直しを」

2019.10.30

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佐藤 亮子
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  • 「のびのび育てる」「勉強しなさいと言わない」「見守る」は間違い
  • 親がそばについて、一気にやり直す
  • 「学ぶ」こと抜きに一人前の人間にはなれない

《質問者》
中学2年生の娘がいます。子どもはのびのび育てたいので、「勉強しなさい」とうるさく言わず、見守ってきました。でも、中学に入って成績が下がり、親も焦っています。塾には行きたがらず、家で勉強するわけでもありません。勉強の習慣をつけてあげられなかった親に責任があると反省しています。今からでも、親にできることはないでしょうか。(神奈川県 中2の娘の母)

今号の回答者は「佐藤ママ」

《回答》 親がそばについて、一気にやり直す

「のびのび育てる」「勉強しなさいと言わない」「見守る」。この三つがそろえば必ず「成績が下がる」「親が焦る」「塾に行きたがらない」「家で勉強をしない」という子になります。なぜなら、この三つは間違っているからです。

まず、「のびのび」ですが、子どもが好きなだけ遊ぶのを見て「のびのび」していると満足していたのではありませんか。乳幼児と小学生の「のびのび」は全く質が違います。子どもは次第に成長していくものだということを忘れてはいけません。小学生は学校で学ぶことをよく理解できて初めて、心の底から「のびのび」できるのです。中学に入って成績が下がったとのことですが、それは当然です。小学校に比べ、中学の授業内容は、はるかに難しくなります。小学校の上に中学の内容が乗ってきますから、小学校の内容がいい加減では、決して中学の内容は理解できません。

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いま、娘さんは「のびのび」どころか「おどおど」しながら教室の椅子に座っていることでしょう。「学ぶ」こと抜きに、何も知らない子どもを一人前の人間にすることはできません。知らないことを「学んで」身につけるのは多少の忍耐が必要です。でも、その忍耐のあとに自信や達成感が得られ、それが「自己肯定感」になるのです。

子どもを「見守った」ということですが、子どものそばでラクをしただけなのです。子どものために、親は時間も手間も惜しまず、自分の人生をもすり減らさなければならないのです。「のびのび」という安易な言葉に甘えてしまいましたね。

いま、やるべきことは、まず小学校で学ぶ内容を完全に習得させることです。あやふやなところまで戻り、一気にやり直す。中学の問題集も定期テストをこなしながら済ませる。初めは学習習慣が身についていないので大変ですが、決めた時間に親がそばにきちんとついてさせればできます。教える必要はありません。丸つけのみで大丈夫。まずは3カ月やってみてください。娘さんは見違えるように目が輝くと思います。ぜひ、頑張ってください。

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