ゼロからわかる! 2020大学入試改革 おさえておきたいポイントを解説

英検が締め切り当日に予約申込を延長 なぜ? 予約金は戻る? 英語民間試験

2019.10.08

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増谷 文生
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2020年度から大学入試は大きく変わります。何がどう変わり、どんな準備が必要なのか。新しい入試制度で受験することになる中高生や保護者のみなさんの疑問に、朝日新聞社会部で大学入試や教育問題を取材する増谷文生記者がお答えします! 今回は、大学入学共通テストで活用される英語民間試験のうち、英検が10月7日に発表した「S-CBT」の申し込み期間変更について説明します。 

大学入学共通テストで英語民間試験を活用する仕組みは見送りが決まりました。詳しくは次のリンクへ https://edua.asahi.com/article/12843509

英検「S-CBT」の「予約申込」期間が延びたのでしょうか。

(増谷)10月7日午前11時に、日本英語検定協会が予約申込の期間の変更を発表しました。それまで7日午後5時に締め切るとしていましたが、1カ月ほど延長して、11月11日午後5時を新しい締め切りに設定しました。

そもそも、英検「S-CBT」とはどんな試験ですか。

(増谷)まずは英語民間試験全体の仕組みの概要を説明します。

民間試験は7種類が大学入試センターに認定されています。来年4月以降、それぞれの試験が各地で実施されますが、各大学で合否判定に活用されるのは、原則として高校3年生の4~12月に受けた2回分だけです。

英検は学校などで行われていた従来型が認定されず、3タイプの新型「S-CBT」「CBT」「S-Interview」が認定されました。このうち英検協会がメインと位置づけているのが「S-CBT」です。「話す」以外の3技能は紙に書いて解答するタイプで、実施回数や会場数をたくさん用意する予定です。なお、「CBT」はコンピューター上で解答する方式で「S-CBT」より会場は少なく、「S-Interview」は他の2つで対応できない障害のある生徒向けです。

 なぜこのタイミングで延長したのですか。

(増谷)英検「S-CBT」の成績は、2020年4~7月に実施される第1回試験(検定)から1回分、8~11月に実施される第2回試験から1回分が大学側に送られます。原則として、まず受験生の住所などの情報を入力する「予約申込」をしないと、その後に受験日時や会場を先着順で選ぶ「本申込」をすることができない2段階式の仕組みをとりました。予約申込の状況に応じて試験会場を確保することで、希望者全員が受けられるようにするための対応だといいます。

英検「S-CBT」の第1回試験はいち早く、9月18日から予約申込を始めました。しかし、ベネッセコーポレーションの「GTEC」など他の試験の試験会場や申込期間などの概要が発表されていない段階であるため、高校などから「受験生がどの試験を受けるべきか比べて選べない」といった指摘が続出。こうした声を受けて文部科学省も英検協会に対し、申込期間の延長を求めていました。英検協会は、当初の締め切り当日の10月7日になって、「11月11日午後5時締め切り」と延長を発表しました。

 予約金が戻ってこないという問題はどうなりましたか。

(増谷)英検「S-CBT」は予約申込時に3千円の予約金を納める必要があります。今の時点で英検協会は、第1回試験の予約申込をした受験生が、その後に取り消し、11月5日午後4時半~11月11日午後5時に返金の申請をすれば返す方針を示していますが、その後は返金しないという姿勢です。ただ、英検協会が今後どう対応するか、チェックしてください。

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