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受験校の決定、第一志望は将来を見据えて 併願校は科目と確実性で判断

2019.10.09

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大島 淳一
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来春の入試をめざす中高生のみなさんにとって、実際に受験する高校や大学をかためる時期になりました。具体的な目標を掲げることで、勉強に対するやる気もわくにちがいありません。受験校をしぼりこむときのポイントを紹介します。

大学受験 将来を具体的にイメージ 併願入試は「省力化」作戦

受験する高校や大学(学部や学科)を考えるとき、将来を起点にするのが一つの方法です。たとえば医師をめざすという場合。高校では文系の科目(教科)だけでなく、理系科目の勉強にも力を入れ、医学部がある大学に進むのが一般的です。大学では専門的な知識や技術を身につけ、国家試験に向けた取り組みも必要になります。こうした勉強をするには、どのような進路を選べばいいのか――。こうイメージすることで、選択肢の範囲をある程度しぼります。とくに大学受験では選択肢が全国に広がり、より具体的な将来像を思いえがくことが欠かせません

大学受験で「かぎ」をにぎるのが併願校との向き合い方。併願をする一番の目的は「どこにも進学できないのでは」という不安をやわらげることにあります。難易度が異なる複数の大学や学部に出願することで「合格」を手にする可能性が高まります。第1志望校の大学を受ける前に併願校の入試で「手ごたえ」を得られると、気持ちにも余裕がうまれます。

併願をしない場合、第1志望校の対策に集中できるというメリットがありますが、複数の大学や学部を受ける高3生や既卒生が少なくないのが実情です。

併願校を考えるとき、いくつかのポイントがあります。一つは難易度。模擬試験(模試)の偏差値などから確実に合格できそうな大学や、自分の力に見合う大学を併願先にもり込むのが鉄則です。

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もう一つが入試科目。第1志望校と併願校の入試科目が大きく異なると、併願校対策に時間をとられる心配があります。第1志望校の科目を活用して受験できる併願校を検討するのがおすすめです。国公立大学をめざす場合、大学入試センター試験を利用する入試をとり入れる私立大学を視野に入れるのが一つの方法です。

日程に気を配ることも大事。最初に第1志望校を受けるのではなく、確実に合格できそうな大学からスタートするという流れがいいかもしれません。連続して受けるのは2日までが目安。3連戦の最後に第1志望校を受けるといったスケジュールは避けます。

高校受験 第1志望は公立?私立? 内申点と難易度で作戦は変わる

高校の場合、第1志望校を公立にするか私立にするかで受験校のかため方が異なります

公立の場合、都道府県や高校によって比重のかけ方に違いはありますが、内申点がある程度ないと合格は難しくなります。内申点がほぼ決まる期末テストの結果などから、第1志望校をかえずにいくかランクを下げたほうがいいか、学校や塾の先生と相談します。

最近は入試の結果を重視する傾向があり、「内申点が少し足りなくても、当日の試験でばん回できる」と判断できれば、いまの第1志望校をめざします

公立を志望する受験生の多くは「おさえ」として、いくつかの私立を併願します。大学受験と同様、必ず合格できる高校をもり込むことがポイントです。模試で合格可能性が高かった私立が併願校の候補になります。万が一、公立が残念な結果に終わったときのことを考えて「ここなら通ってもいい」と思える高校を併願校に入れておくことも大事です。

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私立を第1志望とする場合、学校の難易度によって作戦がかわります。難関校や上位校の一般入試は試験結果を重視しがち。「内申点はそう高くはないけれど、学力には自信がある」という場合は視野に入れてみます。

中堅レベルの私立は「推薦」で定員の多くを決める学校がめだちます。内申点が学校の示す基準を満たしていれば合格となるところ、内申点をクリアしたうえで学校が提示する試験を受けて合否を決めるところなど、さまざまです。

※朝日中高生新聞2019年9月8日付

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