ゼロからわかる! 2020大学入試改革 おさえておきたいポイントを解説

大学入試の共通テスト 英語民間試験のおすすめはある? 英検は2級か準2級か?

2019.09.17

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増谷 文生
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2020年度からの大学入試改革について、朝日新聞社会部で大学入試や教育問題を取材する増谷文生記者がポイントを解説します。今回は特別編。3回にわたって、読者のみなさまから寄せられた質問に増谷記者がお答えします! 

(質問)名古屋大学理学部志望の高2です。英語民間試験はどれを受けるべきでしょうか。また、2回同じ種類のものを受けるのか、違う種類のものを受けるのかについてはどちらがいいのでしょうか。

正直に言って、どの試験が有利、というのはないと思います。別の試験を1回ずつ、同じ試験を2回のどちらでも、良い成績が取りやすいと自身が思った方法で受けてください。
とはいえ、一般的に、慣れていた方が落ち着いて力を発揮しやすいと思うので、同じ試験を繰り返し受けた方が良い点が取れる確率は上がるかと思います。
名古屋大は、現在の高2が受ける入試では、英語民間試験で、異なる試験の成績を比較するために用いられる指標「セファール(CEFR)」のA2以上を取った人の出願を認めていますが、受けていない人でも高校の証明書で認められることになっています。名古屋大はこうした情報を、公式サイトに載せていますので探してみてください。
このように、大学によって判定する上での使い方が異なるので、問い合わせたりホームページで調べたりすることが重要です。
なお、文部科学省の大学入試英語ポータルサイトに最新の情報がまとめられています。

大学入学共通テストで使える英語民間試験

試験の名称
(実施団体)
日程や会場などの発表状況
ケンブリッジ英語検定
(ケンブリッジ大学英語検定機構)
10都道府県以上で6、8、10月を中心に実施予定。11月に確定
英検(新型)
(日本英語検定協会)
「S-CBT」は4~11月に約260会場で毎月実施。4~7月(第1回)、8~11月(第2回)で1回ずつ受験可能
GTEC
(ベネッセコーポレーション)
共通テスト版は6、7、10、11月に実施し、2回まで受験可能。試験会場を置く地域は秋に発表
IELTS
(ブリティッシュ・カウンシル/IDP)
16都道府県で最大24回実施/23都道府県で最大22回実施
TEAP
(日本英語検定協会)
全国10ブロックで7、9、11月に実施
TEAP CBT
(日本英語検定協会)
全国10ブロックで6、8、10月に実施
TOEFL iBT
(ETS)
11月に試験日程を発表、全国10地区で実施予定
TOEIC
(国際ビジネスコミュニケーション協会)
★参加取り下げ

(2019年9月12日時点。IELTSは同じ試験を二つの団体が実施し、日程や会場が異なる)

(質問)高2の娘がいます。娘は先日、従来型の英検準2級を取得しました。来年度は準2級を受けるべきか、2級を受けるべきか悩んでいます。不合格でもスコアが少しでも高く出るならば2級を受けるべきかとは思っていますが、合否が重視されるのならば、準2級を受験するのがいいでしょうか。

大学入試共通テストで活用される民間試験をめぐっては、各大学は、CEFRのA2やB1といったレベルに達したかどうかで、出願資格を満たしたか、何点を加点するかを判断すると発表しています。2級を取れているかどうかで合否を判定する、という大学は聞いたことがありません。
英検は、準2級では試験の成績が1728点以上で合格できます。2級は1980点以上であれば合格です。2級を取得できなくても1950点を取れればCEFRのB1になります。一方、準2級を受けてもB1は取れません。このため、一つ上の2級にチャレンジする価値は十分にあります。気をつけてほしいのは、共通テストで活用する英検は新型の3種類であり、従来型英検の成績は使えないという点です。
ただし、志望校が共通テストをどのように活用するかによっても変わってきますので、大学側の情報も得た上でどちらを受けるかご判断ください。以前に準2級を受けた時の点数がわかるのであれば、それが合格ラインをかなり上回っているかを手がかりに、2級を受けるか判断する手もあります。
また、共通テストとは異なり、私立大などではすでに取得した従来型英検の準2級で受験できるケースも多くあります。その点も調べておくとよいでしょう。

英検とCEFRとの対照表

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