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夏休み明けの模試の活用法 4つのポイント 弱点の補強がカギ

2019.09.18

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大島 淳一
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夏休みが明けると、より多くの受験生が受ける模擬試験(模試)が本格的に実施されます。本番の雰囲気に慣れたり、自分の弱点を見つけたり、模試にはいろいろな活用法があります。第1志望の合格に近づくためのポイントをまとめました。

偏差値は絶対値じゃない 模試3、4回分の平均で実力をみる

模試の成績表には偏差値が示されます。注意したいのは、偏差値はその模試の受験者のなかで自分がどの程度の成績(どのあたりの位置)だったのかを示しているという点です。あくまでも受けた模試での値であり、絶対的な成績を示すものではありません。1回の模試の結果だけから「自分の偏差値は○○だ」と決めることもできません

一般的な模試を受けたときは偏差値が60以上になるのに、難関校や難関大学向けの模試では50を上回るのがやっと、といったことがあるかもしれません。このように偏差値がかわるのは、問題の難易度はもちろん、模試を受ける母集団のレベルが異なるからです。偏差値が下がったからといって自分の力そのものが落ちたとは言い切れず、逆にアップしたからといって確実に力がついているともかぎりません。

0818偏差値は相対

自分の力をとらえるには同じ模試の3、4回分の偏差値を平均してみるのが効果的。どの程度の力があるのか大まかにとらえることができ、それを目安に自分に合うレベルの高校や大学(学部)をイメージするのも一つの方法です。

本番に近いメリットを生かす 記述問題の採点コメントに注目 

本番の入試により近い形の試験を受けられるのが、模試のメリットといえます。ふだんの取り組みでは、ついとばしがちな問題も模試では客観的に評価されます。

国語(現代文)などの記述問題の場合、過去問(実際の入試問題)や問題集の解説では模範解答しか載っておらず、自分の答えが正解なのか、まちがいなのか判断できないことがよくあります。模試では「出題の意図を正確にとらえたうえでまとめられているか」「相手(採点者)が理解できるような構成になっているか」といった観点からも採点されます。

英語のリスニングの場合、「英文を聞く前に選択肢にさっと目を通し、どのような内容が問われそうかを予測する」といった具合に解答するときのこつをつかむのにも役立ちます。

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模試を受けた後が大事 弱点の見きわめと補強に役立てる

模試を受けたあとに重視したいのが、自分がどの単元や分野を苦手にしているのかを見きわめることです。平均点を下回っている分野があれば、そこが弱点です。解説をよく読み、教科書や参考書を利用して考え方や解き方の手順をしっかり確認。類題をくり返し解いて、重点的に補強することが欠かせません。

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復習でとくに優先したいのが「受験者全体の正答率が高いのに、ミスした問題」です。この部分を補強することで「穴」を少なくし、対応力を高めます。

まちがえた問題を洗い出し、その理由などを一つひとつチェックするのも大事です。自分の気持ちが張りつめているとき、どのようなミスをしやすいのかをおさえます。たとえば、せっかく正答を導きながら、問題用紙(冊子)に乱雑に書き、解答用紙に誤った答えを転記するといったミスがめだちます。

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※朝日中高生新聞2019年8月18日付

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