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膨らむ教育費とスマホの通信費もカット対象?「コスパ」を見極め家計の見直しを

2019.08.29

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坂本 綾子
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子育て世代のお金の悩みに、子育て世代のファイナンシャルプランナーがお答えするコラムです。膨らむ教育費とスマホの通信費もカット対象?「コスパ」を見極め家計の見直しを

通信費を抑えるにはまず加入プランを見直す

子どもの成長にともない子育てにかかる費用も増えていきます。最も教育費がかかる大学進学を踏まえて、小学生~高校生がいる世帯では、どのように家計管理をしていけばよいのでしょうか。支出の見直しポイントを紹介します。

家計費には、住居費や通信費、保険料のように毎月一定額を支払う固定費と、食費や被服費、交際費のように使い方によって支払額が増減する変動費があります。一度見直せば、その後ずっと効果が続く点で、まずは固定費の見直しがおすすめです

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例えば、子育て世代の悩みの種、通信費。通信費には固定費部分(基本料や定額の通信料など)と変動費部分(通話料など)があります。まずは固定費部分の削減方法を考えてみましょう。

 スマートフォン(スマホ)や携帯電話の料金内訳などをもとに、加入しているプランを見直します。加入プランやデータ使用量、料金内訳はパソコンやスマホからインターネットで確認できます。実際に使用しているデータ量とプラン内容を比べ、もっと割安なプランはないか、不要なオプションサービスに加入していないかをチェックしましょう。

 格安スマホに変更する方法もあります。大手通信会社のキャリアメールは使えなくなりますが、使い方や契約によっては1台あたり月額で数千円安くなるケースもあります。格安スマホのサービス提供会社のサイトで、条件を入力して料金のシミュレーションを行い、今より安くならないか確認しましょう。

教育費も聖域にしない ノートに支出を書き出す

同様に、教育費についても確認しておきましょう。

給食費、習い事や塾の費用、部活の費用、おこづかい、学校の授業料などに毎月いくらかかっているか。塾の夏期講習費や部活の合宿費などの不定期な支出を加えると年間いくらになるか。家計簿をつけていないお宅でも、銀行の通帳の記録などからざっくり計算できます。子どもが2人以上の場合は1人ずつ別に集計します。

ノートを用意して日付と費目・費用を記入し、子ども1人ずつの合計金額も算出します。それを眺めて冷静に、客観的に考えてみましょう。給食費や部活費など削れない支出もありますが、削ったり、減らしたりできる支出が見えてきませんか? 見極めのポイントは、本当に必要なものか、子どもに合っているか、費用対効果(コストパフォーマンス)は適正か、ということ。現在のみならず、今後を見通して考えることも大事です。

 このような視点で、習い事や塾にかけている費用を見直してみましょう

我が家の例で恐縮ですが、現在高校生の次男は小学校低学年のとき、水泳とテニスを習っていました。水泳は友達みんなが習っているから、テニスは自分がやりたいから。そこで、 4年生でテニス一本に絞り、5年生からはテニスを続けながら中学受験のための塾に入りました。

進学実績が高い大手の集団指導塾でしたが、基礎学力が不足していた次男には授業のレベルが高く、進行も速すぎたようでした。そこで、中学1年生のときは、割安で、都合のいい時間に自宅で取り組める通信教育を選択しました。ところが、勉強意欲が乏しい次男には全く不向き。1年契約でしたが、3カ月ほどで投げ出し、そのために購入したタブレット端末は結局、ユーチューブを見る道具と化しました。残り9カ月分の受講料はドブに捨てたようなものです。

この経験を踏まえ、その後は、次男のレベルに合うクラスがあり、一緒に通える仲良しの友達がいる集団指導塾に決め、塾の保護者会にも出席して状況把握を心がけました。さらに、苦手な科目に絞って受講させ、特別講習には参加させませんでした。

その出費、本当に適正? わが家スタイルを見極めよう 

塾の費用は通信教育、集団指導、個別指導の順に高額になります。一般的な集団指導塾の場合も、通常の授業に加えて日曜や夏期・冬期の講習、合宿まである塾も多く、勧められるまま受講すると相当な金額になります。教育費の支払いはこれからも続きますから、そもそも家計に無理がないか、現時点でいくらまで支払うかを冷静に判断しましょう。教育費のために、将来に備えた貯蓄ができないのは本末転倒ですし、塾通いが子どものキャパシティーを超えてしまうようなら費用対効果は下がると思います。

子どもにかけている費用をまとめたノートができたら、進級・進学、塾や習い事を始めたタイミングなど、状況が変わったらそのつど書き直しましょう。その際に月額および年間でかかっている金額を把握しておきます。大学進学後は不要になる費用(塾代など)がどれくらいあるのか知っておくと、その金額分を大学の授業料に充てるのか、自分たちの老後資金として貯蓄に回せるのか、今後の家計管理を判断する材料になります。

 さて、次男は無事に志望の高校に入学し、その後は塾に通っていません。驚いたことに中学時代には不向きだったインターネット授業を自力で探し出して活用しています。今後の進路について自分なりに道筋を描き始めたことが、自主的な勉強につながっているようです。

 塾の指導方法も時代とともに変化しています。最近は、高額になりがちな個別指導に人気が集まっているようです。一方で、インターネットを利用して無料や低価格で学べるサイトが増えています。本人に強いモチベーションがあれば、お金をかけなくても学ぶ方法はあるということを実感しています。

本日の結論

  • 支出の見直しは、一度見直せばその後も効果が続く固定費の削減から
  • 子どもにかけている費用はノートに記録し、全体像を把握する
  • 教育費を聖域にしない。わが子に合っているか、費用対効果が適正か見極める

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