国語のチカラ ~読解力アップの教科書~

国語の点数アップは保護者の協力が不可欠 読解問題のカギは復習の仕方に

2019.09.12

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南雲 ゆりか
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国語の復習はどんなふうにしていますか? 特に、「読解」については、ほとんどのテストで、授業で読んだものとは違う素材文が取り上げられるため、やり方がつかみづらいかもしれませんね。漢字と知識問題だけおさらいして、「読解は出たとこ勝負!」と、臨んでいる人も少なくないでしょう。でも、読解の復習はしっかりやっていただくと、確実に点数につながっていきます。今回は、「読解」の復習方法をご説明します。

南雲コラム912

読解問題では受験生の経験値が問われる

読解問題では、文章や言葉にどれだけ触れてきたか、持っている知識を活用できるか、受験生の「経験値」が問われているといっていいでしょう。テストで初見の素材文が出されるのは、その経験値をみるためなのです。

1週間に十数冊も読んでしまうような読書家の受験生は圧倒的に有利です。でも、そんなお子さんはそう多くいません。ふだんから読書の大切さについてお話ししてはいますが、ほかの教科にも時間を割かなければならない受験生にとって、一定量以上は難しいでしょう。

そこで、授業やテストで読んだ素材文を「読み返す=復習する」ことで、経験値につなげていっていただきたいと思います。文章の構造がわかり、解き方の技術や解答の仕方も身につくので、とても有効です。

では、授業の教材、テストの復習はどう取り組めばいいのでしょう? いずれもおうちの方の手助けが欠かせません。

授業の教材とテストの復習方法は?

<授業の教材>

授業では「読み方のコツ」「解き方のコツ」を教えます。その日の単元の学習テーマを確認して、何を習ってきたか思い出す程度で十分です。おうちの方が聞き役にまわり、「今日は何を習ってきたの?」と問いけたり、対話したりしながら、学習内容を思い出させるといいでしょう。だいたい30分くらいで終わると思います。

<テストの復習方法>

大切なのは、「文章をていねいに読み返すこと」です。おうちの方も、ある程度内容を把握しておかれると、スムーズに進められます。

テストでの読解問題の形式には、おもに(1)空欄補充問題(2)選択肢の問題(3)書き抜き問題(4)記述問題があります。

どのケースでもお子さんと一緒にやっていただきたいのは、間違えた部分の解き直しです。解答解説と自分の解答を照らし合わせながら、正解の根拠が本文のどこにあるのか探す作業がとても重要です。

(1)(2)なら、自分の解答はどこが違うのか、正解はなぜそれが正解となるのか、本文から根拠を探して決め手となる部分を探してください。(3)なら、正解部分が本文のどこにあるのか探して印をつけて、どうやって探せばよかったか確認してください。

(4)については、塾のテストでは採点が厳しめになるので、配点の半分くらいもらえていれば、よしとしましょう。そのうえで、模範解答と自分の解答を突き合わせて、何が足りなかったのか、どこを読み間違えたのかを把握します。また、模範解答の文言は、本文のどこを引用したり言い換えたりしているのか、探しましょう。それを手がかりにしながら、書き直しをして仕上げます。

子どもたちが読解問題と向き合うとき、自分の思い込みやフィーリングで解きがちです。自分で解説を読み、本文に立ち戻って復習することで、本文に根拠を求めながら解く力が伸びていきます。

テストの復習についてはじっくりやると1時間半くらいはかかると思います。

陥りがちな癖を明確にすることが大事

読解問題にも、解き方の定石がありますが、文章はさまざまな形で書かれていますから、解法を型どおりにあてはめようとしてもうまくいきません。柔軟に活用できるようになるために、授業で教わったことやテストの復習をして気づいたこと、自分なりの反省点などを書き留めておくのもよいでしょう。

以前、自分だけのノートを作っている生徒がいました。ノートには、「理由を聞かれていないのに、『から』をつけてしまった」「気持ちを表す言葉を必ず入れる」「『正しくないものを選べ』なのに正しいものを選んでしまった」など、よくやるミス、自分へのいましめやアドバイス、心配なことなどを、気持ちのおもむくままに書き付けていました。彼女は、国語がとても得意な生徒でした。

ほかに、大きめのふせんにメモして、教材に貼り付けておくやり方もあるでしょう。  文章を読むうえでのやってしまいがちなミスを明確にして、次に改善していくことも、読解の復習といえます。少し忍耐のいる作業ですが、頑張ってやっていただきたいと思います。

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