受験生、2学期からの過ごし方

安浪京子さんから中学受験生へ 過去問対策にメンタルケア…優先順位を考えて

2019.08.27

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安浪 京子
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2学期になると、入試までのカウントダウンが始まります。学校行事の傍ら、塾に模試に過去問対策……。限られた時間をどう使えばよいのでしょうか。中学受験カウンセラー・安浪京子さんに聞きました。

2学期は中学受験生にとって、最も忙しい時期です。小学校では秋の行事が重なり、塾では平常授業に加え、志望校別特訓などの特別講座が始まります。模試も実力判定や志望校別などが目白押し。過去問にも着手しなければなりません。併願校を固めるための学校見学も必要です。全てを完璧にこなすのは無理なので、優先順位をつけて不要なものは省きましょう

学習塾

塾では平常授業が総まとめに入り、志望校別対策講座やオプション授業も始まります。最難関校や一部の難関校向けには、学校名のついた対策講座が開かれますが、それ以外の学校は「難関校特訓」のような名称で「十把一絡げ扱い」となり、基本的に色々な学校の過去問を解く時間となります。

しかし、学校によって出題傾向は大きく異なり、記述中心のA校を志望しているのに、記述のないB校の問題を解いても意味はありません。対策講座が難しすぎる場合や、複数校をまとめた扱いのコースだった場合は、その授業は間引き、家庭で志望校の頻出分野の対策をする方が賢明です。

過去問対策

出題傾向や時間配分を知るために、受験校の過去問は、必ず解く必要があります。安として第1志望校は最低5年、第2、第3志望校は最低3年、最新のものからさかのぼる必要があります(傾向が変わることもあるため)。過去問は、解くだけでも1年分につき4科目なら約3時間、見直しも含めると丸々半日はかかります。「過去問カレンダー」を作って計画的に取り組みましょう。

■過去問カレンダーの一例(2019年11月第2週の場合)

過去問カレンダー.png
*小6女子、第1志望:女子学院/第2志望:慶応中等部(慶応)/第3志望:渋谷教育学園渋谷(渋渋)と想定。 *過去問の年度:平成(H)。*年度後の()は、科目数。

「赤本」(過去の入試問題を学校別に集めたもの)を使う人が多いと思いますが、赤本は一冊にまとめるため、問題がぎゅうぎゅうにレイアウトされています。しかし、実際の問題は余白が潤沢にあったり、問題文が手書きだったりと、見た目が全く異なります。小学生は既視感のないものに大きく動揺してしまうため、本番と同じ形式の入試問題を必ず入手し、それを使って練習しましょう。たいてい各学校で配布や販売をしていますし、大手塾のウェブサイトなどからもダウンロードできます。また、必ず元気な時に取り組みましょう。体調によって点数は乱高下します。

メンタルケア

9月から冬休みにかけて、一番精神的につらいのは、実は親です。子どもはハードな日々を「つらい」と思うものの、まだまだ入試はひとごと。しかし大人は本番から日数を逆算し、「あと0日しかない」「あれもこれも終わっていない!」とパニックに陥り、そこに模試の結果や過去問の点数が追い打ちをかけると、完全に精神的な余裕がなくなり、暴走した感情を子どもにぶつけてしまいがちです。

「点数」と子どもの「自己肯定感」は比例します。子どもを追い込むのではなく、不安の原因を丁寧に探り、解決方法を一緒に考えてあげてください。相手はまだ小学生だということを常に念頭におきましょう。

生活面

6年生は成長期の、心身を作る大切な時期でもあります。睡眠を削りがちになりますが、休息は最優先です。必要な睡眠時間には個人差があります。世間一般に合わせるのではなく、我が子が最大のパフォーマンスを発揮できる生活習慣を探りましょう。メリハリも大切です。要所要所で子どもの大好物を用意してあげるなど、食べ物も工夫してください。

受験生2学期からの過ごし方図.png
図中の(中)は中学受験生への、(高)は高校受験生への、(大)は大学受験生へのアドバイスです

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