「6年生の親がすべきこと」 中学受験の悩みにお答え!

試験本番だけきれいに書くのはムリ? 汚い字はほめて直して丁寧な筆跡を

2019.09.24

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安浪 京子
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「子どものやる気が感じられない」「過去問はいつから?」 中学受験、保護者の悩みをすっきり解決!カリスマ家庭教師がQ&A方式でお答えします。 最後の1年で子どもは変わる!

Q.汚い字が直りません

学年を問わず、広く相談されるのが「字が汚い」という悩みです。特に入試を数か月後に控えた6年生の親御さんには切実です。

字の汚さは「筆跡」と「気持ち」に起因します。

「筆跡」は、
・字が薄くてふにゃふにゃしている
・字が濃くて大きく、躍動感がある
に大別されます。

前者の場合は、本人に筆圧を強く書くよう促します。しかし、普段と異なる力が手や腕にかかるため、異様に疲れてしまうようであれば、鉛筆芯をBや2Bに変えてあげましょう。ただし、これは「字を濃くして見やすくし、ミスの発生率を低下させる」ための対処法です。筆跡自体をしっかりさせたい場合は「いつもよりも時間がかかってもいいから、とにかく丁寧に書いてごらん」と促すしかありませんが、この場合は相応の時間がかかり、テストでは制限時間内に問題を半分も見られない、という事態に陥ります。よって、まずは「この5問(あるいはテストで大問1、2)だけでいいから時間をかけて丁寧に書いてごらん」と、丁寧に書く練習を少しずつさせ、慣れてきたら量を増やしていきましょう。

後者の場合は、ートのマスに収まるように常に書かせることになりますが、算数の場合は小学校で使っている方眼ノートより、大学ノートの方が有効です。塾で方眼ノートを使うよう指示されているかもしれませんが、数字がたくさんならぶ計算問題など、方眼一マス一マスに数字を入れると、計算式自体が間延びしてしまい、見づらくなります。一方、大学ノートならば数字の幅を自分が書きやすいサイズに調整できるので、非常に書きやすくなります。整数や小数の時は一行に収まるように、分数の時は二行使って(分子と分母の間の横線が罫線上にくるように)書きましょう。

きょうこ先生イラスト9.17-2.png

いずれのケースも、焦ったりやる気がない時はすぐに雑な字に戻ります。そこを叱るのではなく、「ここは丁寧に書けたね」「このあいだはこんなにきれいに書けていたね。今日も1問だけでいいから丁寧な字を見たいなぁ」などとおだて、ほめ続けて、丁寧に書く筋力を少しずつ鍛えていきましょう

カウントダウンの始まった6年生にとって、いつまでも汚い筆跡は死活問題となります。「採点する人に読みやすいように」などと話しても「本番できれいに書けばいいんでしょ」と反論してきます。もちろん、本番で丁寧に書くことはできるでしょうが、丁寧に書いてスピードが落ち、半分しか解けなかった……となるのが関の山。そこをまず伝え、「丁寧に書くスピードを上げるには、練習すれば何とかなるらしいよ」「100日続ければ当日どれほどコンディションが悪くとも筆跡は乱れないらしいよ(受験まで100日を切っている場合は適宜数字を変えてください)」などと話しましょう。

「丁寧に書いても雑に書いてもかかる時間は同じ」という子には、筆跡の丁寧なテストと雑なテストの点数を比べさせてください。筆跡の丁寧なテストの方が断然点数がよいはずです。

いずれも、6年生の夏前に言ってもなかなか聞いてくれませんが、秋ならば少しずつ話を聞いてくれるようになってきますよ。

6年生の親がすべきこと年間表(前半)
6年生の親がすべきこと年間表(後半)

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