わが子と学ぶSDGs

私学の中学入試で広がるSDGs 出題が増えているワケは?

2019.08.07

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日能研
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SDGsSDGsSustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略。2015年9月の国連サミットで採択された。スローガンは「誰一人置き去りにしない」。30年までの達成を目指し、17分野の目標(ゴール)と169の具体的なターゲットを設けている。 20年度から順次、実施される新学習指導要領でも、児童・生徒が他者を尊重し、多様な人々と協働しながら「持続可能な社会の創り手」となることを求めている。は各地の私学の中学入試問題でも、各教科にまたがって出題されています。「17の目標」の視点から入試問題を分析している大手中学受験塾「日能研」に解説してもらいました。

「建学の精神」とつながり深く

覚えたことや学んだことを確認し、その成果を測る「従来型のテスト」に対し、初めて出合ってから考え、〝未知〟と向き合う「未来型のテスト」があります。それが私学の中学入試問題です。私学にはそれぞれ個性豊かな建学の精神があり、そこに根差した授業や行事、課外活動を通じて、生徒への教育を実践しています。

テスト|2019SDGs入試問題.jpg
日能研作成の冊子「SDGs中学入試問題から見る2019年の変化」から
上の図をPDFで開く(日能研サイトへ)

それぞれの学び舎(や)での日々は、SDGs と深いつながりを持つものも少なくありません。おのずと入試でSDGsに関係する問題を出す学校は多く、年々増え続けています。なぜなら入試問題は、入学を志す子どもたちへ向けた「0時限目」の授業であり、メッセージだからです。

未来は予測困難です。日本は超高齢化や人口減少に直面している一方、世界では人口爆発や食糧危機、気候変動などの問題を抱えています。子どもたちはこれから、世の中のあらゆる課題に「自分ごと」として向き合います。人工知能(AI)と共存しつつ、仲間とともに持続可能な未来をつくっていく。強い意志を持ち、自分で考えて判断し、行動する―。私学は未来の大人たち(=いまの子どもたち)にそんなチカラを期待しています。

SDGS 入試問題
実際にでた入試問題。※問題文の一部を抜粋。 いずれも50字で解答

上に掲載した2題は2019年の中学入試問題です。あらかじめ準備できるような模範的な「正解」はありません。これまでの経験から得た知識をつなぎ合わせ、自由な発想で考え、答えを生み出して他の人に伝える。こうした営みが、学びと世の中をつなげ、未来につながっていくのだと私たちは考えます。

8月から始まる連載「親子で『考える』を動かそう!」で、SDGsと関わる入試問題を紹介していきます。17の目標を達成する道筋も、その先にある未来も〝未知〟です。次代の担い手である子どもたちにアタマとココロをフル回転してもらい、感じたり考えたりしてほしいと思います。ぜひ保護者の皆さんもご一緒に「自分の答え」を生み出す、「考える」が動き出すワクワク感を体験してみませんか。

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