東大卒シングルファーザーの中学受験備忘録

20話 千葉初日

2019.08.13

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堀 杜夫
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  • 受験では当日の移動手段の確認がマスト。一日のうち午前と午後の2回受験がある場合は空き時間の昼寝用にホテルのデイユースも活用できる
  • 千葉や埼玉は、東京より試験日程が早い。「本命」と似た試験を出す学校を受けて「腕試し」する子も

移動手段、駐車場、休憩用のホテルを手配

ロジといえば、当日の移動手段も考えておかなければなりません。平日は道路が混むので自家用車の利用は論外ですが、日曜日に適性検査型入試を受ける千葉県の私立F校は、最寄り駅から20分以上歩くこともあり、車で行くことに決めました。大雪に備え、タイヤはスタッドレスに履き替えてあります

とはいえ、当日、近所のコインパーキングが空いているかはわかりません。そこで、時間貸し駐車場やカーシェアリングを展開しているタイムズ24が運営する事前予約制の駐車場をネットで押さえました。学校から徒歩3分ぐらいの近場に、1日400円で借りられる駐車場を見つけたのです。

また、2月1日は午前、午後と私立2校を立て続けに受験するため、空き時間に1時間でも昼寝をさせたいところでネットで検索してみると、A校からB校に向かう途中駅の近くに、ツインルームが3千円でデイユースできるビジネスホテルを見つけ、予約しました。これで完璧です。

いよいよ千葉の初日 F校へ

20話前半②

1月21日の日曜日、最初の受験校となる千葉県の私立F校に車で向かいました。放射冷却現象で冷え込んだ早朝に家を出て、近所に住む同級生とお母さんを乗せ、7時半ごろには予約していた駐車場に無事到着です。

白い息を吐きながら、試験会場に向かいました。玄関では、娘の第1志望の都立一貫X校から移籍してきた校長先生が、笑顔で出迎えてくれます。2階に上がったところで受け付けを済ませると、受験生はさらに上階へ、保護者は2階の教室に案内されました。ここで約3時間、入試が終わるのをじっと待つことになります。ずっとiPadをいじっているのも時間の無駄かと思い、ノーベル賞を受賞したカズオ・イシグロの『わたしを離さないで』を読み始めました。ママ友同士とみられる2人がひそひそ話しているほかは、誰ひとり口を開く者はいません。教壇の近くに用意されたポットのお湯でインスタントコーヒーをいれてすすりながら、適性検査Ⅰ(読解・作文)と適性検査Ⅱ(算数・理科・社会)が終わるのを待ちました。

試験が終わって帰宅する車中で娘が言うには、塾の都立一貫校対策の日曜授業で知った顔をいくつか見たとのことです。やはり公立一貫校を目指す子どもたちが、腕試しに受けているのでしょう。受験生のレベルが思いのほか高くなっているかもしれません。校長先生が学校説明会で「都立よりはやさしくする」と言っていた適性検査の問題が壁に貼り出されていましたが、ざっと見た限りではあまり平易には思えませんでした。

ハイタッチ

20話後半②

夜10時。夕食の後片付けが一段落したところでiPadの電源を入れ、F校のウェブサイトを開きました。

合格発表のページから受験番号などを入力すると、「おめでとうございます。特別特待合格です」の文字が浮かび上がりました。入学金等は全額免除のうえ、2年間は特別進学クラスへの所属が保証されるとあります。これで25日の特待選抜入試を受ける必要もなくなりました。第4志望とはいえ、幸先のいいスタートに、娘は満面の笑みを浮かべ、ほっとした表情を見せます。娘と私はハイタッチを交わしました。(つづく)94。前半2文字の「XC」は100-10で90、後半2文字の「IV」は5-1なので4となる。

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