東大卒シングルファーザーの中学受験備忘録

18話 インフルエンザ

2019.07.29

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堀 杜夫
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  • 本番直前の1月。気をつけなければならないのがインフルエンザ。マスクは必携だが……
  • 「感染予防」のため学校を休む子も出てくる。中学受験が盛んな地域では児童の大半が来ないクラスも
  • 受験直前の入試体験会で、本番の試験の「ヒント」が出ることもある

学級閉鎖に戦々恐々

1月中旬には、私立A校で入試体験会の模擬問題解説と本番の出題傾向の説明会があるというので、出かけました。A校を訪れるのは、学校説明会、授業体験会、オープンスクールなどなど、もう7~8回目でしょうか(10月の文化祭は台風直撃のため断念)。暖房の利いた体育館に集う親子の大半はマスクをしています。インフルエンザB型が例年より早く流行し始めており、娘も私もびくびくしていました。

18話前半①

娘が通う区立小では、3学期に入るとインフルエンザで休む子が出始めていました。感染を未然に防ぐためとの理由で、学校を休んでいる受験生もいるといいます。中学受験の盛んな地域では、6年生の3学期はクラスの大半が学校に来なくなり、授業が成り立たないという話をよく聞きますが、娘の小学校では受験生は2割もいません。多数派の非受験組には「受験で学校を休むなんてずるい」と公言する男子もいる、と聞いていました。うちのような父子家庭にとってはむやみに学校を休まれても困るので、娘はマスクをしながら学校に通い続けました。

ところが、2月上旬の受験本番まで残り2週間というところで、6年生の4クラス中1クラスがついに学級閉鎖学校保健安全法は、インフルエンザや百日ぜきなどの感染の拡大を予防するため、学校の全部や一部を休業できるとしている。「何人が感染したら閉鎖」などの統一基準はないが、東京都ではクラスの1割以上の児童・生徒にインフルエンザの感染疑いがある場合に「学級閉鎖を検討する」とし、期間は4日間を原則としている。になりました。そのクラスの受験生は塾には来ていて、「ラッキー」と言っていたようです。そのうち、別のクラスが、さらにはもう一つのクラスが、次々と学級閉鎖に追い込まれました。働く親にとって学級閉鎖は困りものですが、受験生がウイルスだらけの学校に登校して下手に感染・発症するよりは、まだ家にいてもらったほうが安心です。1月下旬には、残る娘のクラスでも数人が休んでいるとのことでしたが、幸か不幸か、ギリギリのところで学級閉鎖には至りませんでした――。

入試体験会の説明でひらめく

18話後半①

マスクだらけのA校の体育館では、入試体験会の模擬問題や本番の入試問題を作った先生が、解答にあたって注意すべき点や本番の入試で出題する分野などを説明してくれました。とくに数学の先生の話は具体的で、「本番では数の歴史に関する問題を出します」と話したのです。それを聞いて頭の中でひらめくものがありました。ひょっとすると、あれが出題されるのではないか……。I、V、X、L、Cなどの組み合わせで数を表現し、現代でも時計の文字盤などに使われているローマ数字です。小学校の算数では習いませんが、その表記の規則を問題文で説明し、それに沿ってローマ数字古代ローマで発達した数字。時計の文字盤などで使われる。Iはアラビア数字の1、Vは5、Xは10、Lは50、Cは100をそれぞれ表す。上位の数字の左側に下位の数字が並ぶ場合は引き算となる。例えばIXは10から1を引くので9。XLは50から10を引くので40を示す。さて、ここでクイズです。「XCIV」をアラビア数字で表すと?(答えは記事末尾のリンクで)をアラビア数字に書き換えさせたり、その逆を答えさせたりする問題を作ることは、適性検査の趣旨からみても十分ありうると思えました。(つづく)

※上の「ローマ数字」の文字を押すと用語説明とクイズがあります。そのクイズの答え
94。前半2文字の「XC」は100-10で90、後半2文字の「IV」は5-1なので4となる。
はこちら。

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