夏にはぐくむ理系脳

夏休みこそ挑戦したい! プログラミング教室、家庭でできる理科実験

2019.07.24

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斉藤 純江
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夏休み。AI時代に力を発揮する思考力や創造力をはぐくむには、どのような学びが効果的なのでしょう。この夏おすすめの取り組みを紹介します。

家庭の理科実験で発見を共有 NPO法人「ガリレオ工房」

「夏休みは、家庭でできる理科実験を親子で楽しんでみては」。教師らが中心となって、科学実験の開発や研究をするNPO法人「ガリレオ工房」の原口るみさんは、そう話す。

「理科的なものは、身近にたくさんあります。親も一緒に『楽しいね』『不思議だね』と発見を共有できれば、子どもの記憶にもしっかり残ります」。おもしろいと思う部分を掘り下げたり、いろいろな種類の材料を試したりできるのも、家庭ならではの良さだという。

原口さんのおすすめは、野菜を使ったしおり作りだ。野菜をすり下ろして繊維を取りだし、結合させて紙にする。白菜が作りやすいそうだが、ゴボウやタマネギなど、いろいろな野菜で試すと、繊維の太さや長さ、乾いた時の質感やにおいの違いがわかっておもしろいという。普段は捨ててしまう野菜の端の部分を集めて作ることもできる。

マロウブルーというハーブティーにレモン汁を加えると色が変わる実験や、シシャモなど内臓が取り除かれていない魚の解剖をしてみるのもおすすめという。

白菜を使ったしおりの作り方

 (1)白菜約50グラムをすり下ろす(柔らかい葉の部分は使わない)。
(2)タオルの上にストッキング、その上にすり下ろした白菜の半分をスプーンでのせ、しおりの大きさに広げて形を整える。
(3)リボンを端が出るようにのせ、上から残り半分の白菜をのせてならす。
(4)(3) の上に好きな形に切った色紙などの飾りをのせ、上からストッキングをかぶせてタオルでくるむ。
(5)タオルの上にのり、体重をかけて水気を取る作業を、タオルを取り換えながら数回、繰り返す。
(6)ストッキングにくるんだまま、日陰で2日間ほど自然乾燥させる。だいたい乾いたら新聞紙に挟み、さらに電話帳などに挟んで平らにし、乾けば完成。

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ガリレオ工房の原口智さんによる「空気砲」を使った実験=早坂元興撮影

NPO 法人ガリレオ工房

教師や研究者、学生らが科学実験の開発や研究に取り組む。科学の本の監修や執筆、テレビ番組の出演や実験監修などのほか、全国の科学館やイベントで実験教室や実験ショーを手がける。詳細は こちら

プログラミングで創造力を養う Life is Tech!

プログラミング教育を手がける東京都港区の「Life is Tech!(ライフイズテック)」は、中高生向けのIT・プログラミングスクールや、夏休みと春休みに集中的に学ぶキャンプなどを開いている。2011年に始まり、延べ約4万人が参加した。誰でも学べるオンライン講座もある。

東京や横浜、名古屋、大阪にあるスクールでは、スマートフォン用アプリやゲームの開発、ウェブデザインの制作など五つのコースから選んで学ぶ。5~6人のチームごとに大学生のインストラクターがつくので、初心者でも大丈夫だという。テキストで基礎を学んだり、オリジナル作品づくりに挑戦したりできる。広報担当の亀田奈津子さんは「プログラミングのスキルは、身近な悩みや社会課題を解決するツールとして活用できる。スキルを磨くことで、これからの時代に必要な創造力を育てます」と説明する。

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ライフイズテックのIT・プログラミングスクール

都内のスクールに通う私立高3年の柳澤琉貴さん(17)は、今年度からスクールで導入された生徒の出欠管理システムを開発した。「実際に稼働しているのを見ると達成感があります」と話す。

夏休みと春休みのキャンプは、東大や大阪大、慶応義塾大など全国各地の大学を会場に開催。通いや宿泊で3~8日ほど、集中的に学ぶ。

Life is Tech!

 2011年から中高生のためのIT・プログラミング教育を手がける。通学型のスクールは、初心者から上級者まで全国約700人が受講。詳細はこちら

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