2020大学入試改革 小中高生が準備すべきこと

「ゲーム以外に興味がない…」 ゲーム漬けの子どもに悩む保護者に、中学受験のプロ・安浪京子さんがズバリ…

2019.07.02

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EduA編集部
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子どもの学びをめぐる悩みは、小中高生でバラバラで、解決策も違っています。5月のシンポジウムでは、参加した保護者からそれぞれの悩みを受け付けました。イベントで壇上に上がったプロ家庭教師の安浪京子さん、都立日比谷高校校長の武内彰さん、早稲田大学前総長の鎌田薫さんが、後日、寄せられた悩みに答えてくれました。

この記事では、算数のプロ家庭教師として、約20年にわたり中学受験に関わってきた安浪さんが、小学生の保護者の疑問にお答えします。

「理系科目が苦手… スマホばっかり…」 保護者の4つの悩みに、武内彰・日比谷高校長が回答!

「入試改革に子どもが対応できるか不安です…」 保護者の悩みに、鎌田薫・早稲田大前総長が答えます!

シンポ登壇者
登壇したパネリストのみなさん(左から、鎌田薫・早稲田大前総長、武内彰・都立日比谷高校長、プロ家庭教師の安浪京子さん、増谷文生・朝日新聞記者)=5月25日、田辺拓也撮影

我が子は、ほめると調子に乗って勉強しなくなるタイプです。どのような声かけをすればいいでしょう。(30代女性)

ほめて喜ぶならば、さらにほめちぎりましょう。良い点数を取ってきた時に「すごいじゃない」と一度ほめるだけでは調子に乗ります。そこをさらに「本当にすごい」「パパにメールしちゃおう」「よく見たら字もキレイ!」とほめちぎり、その後は見守ります。すると、子どもは「じゃ、やろうかな」と気持ちが動き、時間差で行動に移します。 「ここをこうしたら、もっとカッコよくなっちゃうよね~」と、子どものセルフイメージを高め、実行したらすかさず「すごい! カッコいい!!」と言うのも有効です。 ただし、ほめちぎった後に「だから、これしようよ」とすぐに課題を与えると、ほめ言葉を素直に取らなくなるので要注意です。

子どもが熱中していることがテレビや動画、ゲームしかない場合はどうしたらいいでしょうか。ほかに熱中してもらえるものを探すべきでしょうか。ゲームをやめさせるべきでしょうか。(30代女性)

「飽きるまでやらせてみる」という方法をよく聞きますが、子どもはこれらに飽きません。なぜなら、飽きないように作られているからです。ゲームは子どもにとことんつきあってくれます。 まずは一日の中で「制限時間」と「破った場合のペナルティー」を決め、厳格に実行しましょう。「ゲーム以外に興味を持てるものがない」という子どもの家庭を見ていると、子どもの興味のないもの(読書など)を親が提案する(押し付ける)、あるいは子どもが「トランプやろうよ」と言っても面倒がって対応しないか、そそくさと切り上げるといった対応が見られます。 少しでも子どもが「これしよう」と提案してきたら、そちらを最優先してとことんつきあい、ゲームから少しでも目をそらす時間を持たせましょう。

中学受験は第3志望しか受かりませんでした。高校受験や大学受験で「逆転」できる子はどんなタイプなのでしょう。特徴や共通点があれば教えてください。(40代女性)

(1)自分の意思で勉強する(中学受験と異なり、高校・大学受験は本人の意志の強さが勉強に比例します。ここがなければ、中学受験以上に結果が出にくくなります)。 (2)正しい学習法を習得している(中学時代に勉強法とテストの点数を自分で反芻<はんすう>し、結果の出る勉強法を確立する必要があります)。 (3)中学受験で勉強した内容が基礎として身についている(高校受験では、中学受験に真剣に取り組んでいれば、英語以外の科目は非常にアドバンテージが高くなります)。 (4)良き師、友達の存在(大人を冷静に評価し始める中高生は、尊敬できる、解法がわかりやすいといった先生の科目は大きく伸びます。あるいは親以上に友達の発言に左右されるため、励まし合える友達がいると、なお良いです)。

プロ家庭教師

安浪京子さん

やすなみ・きょうこ 1976年、岐阜県生まれ。神戸大学を卒業後、関西、関東の大手進学塾で中学受験生に算数を指導。また、プロ家庭教師として中学受験算数を20年近く指導。中学受験専門プロ家庭教師、親子のメンタルサポートを提供する株式会社アートオブエデュケーションを設立。きめ細かい算数指導とメンタルフォローで毎年多数の合格者を輩出している。「きょうこ先生」として「朝日小学生新聞」メールマガジン、「AERA with Kids」「プレジデントファミリー」などで様々な悩みに答えているほか、中学受験に関するセミナーを多数開催。中学受験に関する著書多数。

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