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授業を生かすポイント 予習と復習の両輪で力のばす

2019.07.10

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大島 淳一
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力をのばすための「土台」になるのが、普段の授業です。あらかじめ勉強する内容に目を通すことで効率よく理解するのに役立ち、類題などを繰り返し解くことで学んだ内容を身につけられます。予習と復習のポイントを解説します。

予習=疑問点を事前につかむ

予習は、授業を理解するための予備知識を得る作業といえます。これから勉強する内容をすべて理解したり、長い時間、取り組んだりする必要はありません。あらかじめ自分がわからないところを明らかにし、授業を通して疑問を解決する――。これが予習の目的です。「ここが理解できれば……」という点をつかんでおくことで、授業に集中でき、積極的な姿勢で臨むこともできます。

0710エンスタ-1予習

たとえば単語などをおぼえることが多い英語や古文を予習する場合、新たに習う語句をチェックし、それぞれの意味を調べておきます。さらに、教科書にさっと目を通して「よくわからないな」という部分も明確にしておきます。

英語などと異なり、数学を予習するときは、教科書をながめる程度で構いません。授業で解き方や考え方を習い、復習で多くの問題を解いて理解を定着させるのが数学の特性だからです。

それぞれの単元の最初のほうに載っている「基本例題1」「基本例題2」などについて解法をイメージ。教科書を読み進め、どのようなことを習うのか「全体像」をおさえることに重きを置きます。ピンとこない場合、単元別の解説が載っている参考書や問題集を利用するのもいいかもしれません。

復習=先生の話、再現できる?

復習は、授業で教わった内容をおさらいすることで一段と理解を深めるねらいがあります。理解が不十分なところを補強するため、類題を数多くこなすのが一般的な方法です。問題が解けるようになると達成感を味わうことができ、「次もがんばろう」とやる気もわきます。

0710エンスタ2復習

復習で重視したいのが「スピード」です。授業を受けたら、なるべくはやく取りかかります。たとえば「帰宅して最初にする勉強は、その日に習った授業のノートの見直しと、必ず解き直したい問題の洗い出し」。こんなふうに決めておくのもおすすめです。

授業を理解できているかどうかを確認するには、先生が話した内容を頭のなかで再現してみるのが一つの方法です。そのうえで教科書や問題集を利用して問題を解き、授業で習った英語の構文や数学の定理(定義)などを正確におぼえ、使い方を身につけます。

学年が上がるにつれて、すでに学習した単元をベースにして新たな内容を学ぶことが多くなります。予習のときにつまずいたり、わからなかったりしたところがあれば、以前習った内容を見直すことが欠かせません。予習を復習の機会にして、効率よく理解を深めることをめざします。

中学生や高校生のみなさんは学校の授業だけでなく、部活動や塾、予備校などでいそがしい毎日を過ごしがちです。「すきまの時間」をみつけ、復習にあてることもポイントです。

ノート整理=内容を記憶する工夫も

授業で学ぶことを効果的に習得するには、ちょっとした工夫も必要です。

たとえばノートの使い方。板書の内容をうつすだけでなく、先生から「ここは大事! おぼえておくように」とことばだけで説明があった場合、その内容も書きとめます。あらかじめ余白を設けておき、そのスペースに書くのがおすすめです。

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たとえ授業の「本筋」からそれた内容であったとしても、それをきっかけに教わった内容を記憶することもあります。授業中に先生の話で気になったことは、メモ欄に書いておきます。

効率よく復習に取りかかるには、授業で配られるプリント類を整理しておくことも忘れないようにします。「あれ、どこにいったかな?」などとならないよう、きちんとファイリングしておくことが大事です。

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※朝日中高生新聞2019年6月2日付

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