『ドラゴン桜2』桜木建二が教える 2020教育改革

インタビューは聞き手の熱意と礼儀が成功のコツ!

2019.06.27

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桜木 建二
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研究リポートなどに取り組む際、インタビューをすることもあるだろう。初めて会う人から、限られた時間で聞きたいことを引き出す――。緊張を要する作業だな。「その人に話を聞きたいという熱意と礼儀が、相手の心を開きます」と、最相さんはいう。

質問事項の立て方と話の聞き方

「人に会って話を聞く――。
これほどドキドキすることはありません。そして、これほどわくわくすることはありません」(第四章「人に会って話を聞こう」から)

『調べてみよう、書いてみよう』(講談社)で最相葉月さんがそう述べるように、インタビューはノンフィクションを書くにあたってのクライマックスだ。チャンスがあればぜひ実行してみるといいだろう。

人に話を聞く前には、なぜ自分がそのテーマを選んだのか、何を書きたいのかを再確認して、「調べノート」も読み返し、聞きたいことを頭に入れて臨むんだぞ。

本書には下記のような、話を聞く際の留意点も列挙されているからぜひ参照するべしだ。

・ふだん人と対するときと同じように相づちを打つこと。

・驚きや気づきがあれば「おもしろいですね」など、素直に感情を表現する。

・新たな疑問が頭に浮かんだら、遠慮せずその場ですぐ聞く。

・よくわからなければ、躊躇せずに問い直す。

・相手の口調、服装、雰囲気などで気になることがあったらメモしておく。

ときに、会って話を聞くことは「ドキドキ」で「わくわく」であると本書には記してあった。だが、長大な名作ノンフィクションを幾冊も書いてきた最相さん本人は、さすがにもう緊張などしないのでは?

いえ、とんでもない。いまだに毎回緊張しますよ。治し方があれば教えてほしいくらい。でも、そんな緊張感があるからこそ、いつまでも取材でわくわくできて楽しいのかもしれませんね。

プロでも毎度、緊張します

インタビュー時の話の引き出し方には、何かとっておきのテクニックがあったりはしないだろうか。

それもないですね。こうすれば、絶対にすらすら話をしてもらえる。そんな特別な方法は、見たことも聞いたこともありません。誠意を尽くすということくらいしか、私にはやり方が思いつきません。

ただ、人として当たり前の礼儀作法はもちろんいつだって必要となります。あとは熱意が通じ、うまく幸運が訪れれば、相手の心の扉が開くこともあり得るでしょう。

そのあたりはテクニックなんかの問題ではなくて、人間性のようなものに左右されるということではないでしょうか。

(ライター・山内 宏泰)

※この連載の最新版は、LINE NEWS「朝日こども新聞」(月、水、金 8:30配信)で読めます。

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話を伺った人

最相葉月さん

さいしょう・はづき 1963年、東京都生まれ、兵庫県育ち。関西学院大学法学部卒業。会社勤務を経て、ノンフィクションライターになる。精神医療、生命科学、教育などをテーマとしている。おもな著書に、『絶対音感』『東京大学応援部物語』『星新一』『セラピスト』(いずれも新潮文庫)、『理系という生き方 東工大講義 生涯を賭けるテーマをいかに選ぶか』(ポプラ新書)などがある。

『ドラゴン桜2』
作者は漫画家・三田紀房さん。中堅校に成長したものの、再び落ちぶれつつある龍山高校が舞台。学校理事として加わった弁護士・桜木建二が淡白な「現代っ子」たちを東大に合格させるべく、熱血指導するさまを描く。教育関係者らへの取材をもとに制作されていて、漫画を通じて実用的な受験テクニックや勉強法をふんだんに紹介している。2018年1月から、雑誌「モーニング」(講談社)や「ドラゴン桜公式メルマガ」で連載中。2003~07年に同誌で連載したパート1は、廃校寸前の龍山高校に通う偏差値30台の高校生が、1年で東大に合格する姿を描き、話題になった。

調べてみよう、書いてみよう
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