エデュアお悩み相談室

佐藤ママ 子どもが志望の中学に行けなかったとき、親は…

2019.06.13

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佐藤 亮子
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  • 一番「不本意」と感じているのは両親では?
  • 縁のなかった学校のことは忘れ、笑顔で前に進むこと
  • 自分が置かれた場所で頑張ることは、非常に尊いこと

《質問者》
私立中学1年の子がいます。中学受験で志望校に合格できず、本人が不本意と感じている学校への進学となりました。勉強に向き合ってくれるか不安です。(東京都 50代男性)

今回の回答者は「佐藤ママ」

《回答》受験というのは、合格する人がいれば、不合格の人もいるということをまず理解しておくことです。「本人が不本意と感じている学校への進学となりました」とご相談にありますが、一番「不本意」と思っているのは、お父さんとお母さんではありませんか? 本人は、合格した学校に通わざるを得ないのですから、意外にあっさりとしていて、自分の学校で友だちを見つけて、クラブ活動などを楽しんでいることが多いのです。

親のするべきことは、縁のなかった学校のことはさっさと忘れて、笑顔で前に進むことです。進学した学校の行事や、お友だちの保護者との交流を積極的に楽しんでください。これから6年間で、いろいろとあるかと思いますが、子どもの前で、決して文句や不平不満を言ったりしない覚悟を持ってください。特にお母さんにありがちですが、不合格の学校のことで、陰で涙ぐんだりしないこと。子どもは不合格だったことより、悲しんでいる親を見ることの方が傷つきますよ。

中学受験と大学受験では大きな違いがあります。まず、大学受験は不合格だと卒業してからの人生が大きく変わることがあります。例えば、理系だから農学部と工学部を受験して、希望の農学部に行けずに工学部に進んだ場合、卒業後の仕事はまったく別なものになるかもしれません。

しかし、中学受験は、たとえ第一志望に失敗してどこの中学校に行こうとも、同じように中学生としての勉強をします。だから、どこの中学校に入学したかは、長い人生で考えると大したことではないのです。大学受験までの6年間で、自分の志望する大学の合格に向けて、塾や予備校などを利用して頑張ればいいことなのです。

まあ、もっとも、大学は何度も受験できますけどね。人生って、どちらの道を行っても、ちゃんと生きられます。行きたい道を行くのが理想のような感じはしますが、人生は一筋縄ではいきません。やむなく進んだ道を必死に歩んだら、そこが自分の生きる道だったと思うことは意外とあるのです。自分が置かれた場所で、その場所とのご縁に感謝しながら頑張ることは、非常に尊いことだと思います。そういうことを、身をもって教えるのが親や大人の役目なのです。

だから、お父さんやお母さんは、子どもがどこの中学校に行っても、手伝えるものがあったら喜んでお手伝いしてあげて欲しいと思います。

お悩み募集

※教育や育児、受験のお悩みに、「佐藤ママ」こと佐藤亮子さんらさんやプロ家庭教師で中学受験カウンセラーの安浪京子さんらエデュアや朝日新聞で連載を持つ筆者が交代でお答えします。みなさんのお悩みを募集しています。子どもの年齢や学年、お住まいの都道府県名のほか、相談内容をできるだけ具体的に書き、メールでエデュア編集部にお送りください。掲載は匿名です。すべての相談に応じることはできません。ご了承ください。
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