どうする?子どもの英語教育 親の悩みに答えます

新大学入試の英語試験、どれを受ければ? 予備校講師・森田鉄也さんに聞く

2019.06.05

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阿部 健祐
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英語の大学入試と学びは2020年度から大きく変わります。朝日新聞社は2~3月、18歳以下の子どもを持つ保護者に、ウェブアンケートを実施し、4568件の回答がありました。「子育てや受験、進学面での不安や悩み」を聞いた自由記述方式の回答から、「英語」というキーワードが含まれていた125件を抽出して編集部で分析したところ、 (1)何歳から学び始めればいいの (2)学校任せで本当に大丈夫? (3)教える自信がないのですが… (4)新たな英語入試の対策法は、という4つの悩みに大別できました。

子どもの英語学習をめぐる悩みに、保護者はどう向きあっていけばいいのか。前後編の2回に分けてお届けします。前編では、立教大名誉教授の鳥飼玖美子さんにうかがいました。後編では、英語の民間試験にくわしい予備校講師の森田鉄也さんに、攻略法や注意点を聞きます。

森田 鉄也

話を伺った人

森田 鉄也

予備校英語講師

もりた・てつや 大手予備校の東進ハイスクールや河合塾で、東大や早慶大志望者の英語授業を受け持ち、民間の英語試験を研究している。慶応大で英米文学を専攻し、米国やカナダにも留学した。

単語の覚え方 民間試験攻略のカギ

2020年度から始まる「大学入学共通テスト」では、「読む・聞く」に加えて「話す・書く」力を測るため民間試験が活用され、志望校の出願資格や試験の加点材料などになります。

話す力は、英単語の覚え方を工夫することが大事です。単語ごとの和訳をただ暗記するのでなく、例文で声に出して覚える。そのうえで、そのうえで、その英単語がどういった語句と一緒によく使われるのかを覚えましょう。

書く力では、英作文と英会話で文法ミスが多く見られるので、まずは中学までの文法を固めましょう。

民間試験は、20年度は8種類が認められました。=以下の表=受験会場の多さや受験料の金額、級別で対策がしやすいことなどを勘案すると、英検かGTECのどちらかが現実的な選択肢になるでしょう。

私はいずれの試験も自分で受けてみました。なかにはビジネスや留学シーンを想定してやり取りする力が求められたり、多くの生徒が学んできたアメリカ英語ではなく、イギリス英語の発音を聞き取らなければならなかったり、新たな準備がいる試験もありました。

民間試験の表
TOEICは7月2日、大学入学共通テストで活用される英語の民間試験から離脱を表明

まず準2級に挑戦しよう

その点、英検は日本人向けに作られていて、過去問集なども豊富なので準備がしやすい。これまでは筆記と面接で2日がかりでしたが、コンピューター上で1日で完結する「英検CBT」という新方式が始まりました。まずは準2級に挑戦し、2級の合格も目指しましょう。

GTECのうち、主に高1~高3を対象とする「Advanced」は、スピーキングとリスニングが英検2級より難しい印象です。文章の要点から大意をくみとる「スキミング」や、長い文章から特定の情報を見つける「スキャニング」の力も求められます。英文を精読する力は絶対条件。それを固めてから、斜め読みの練習をしてみてください。

個人的には、イギリス英語の力が問われる「ケンブリッジ英検」が好みです。ライティングで求められる水準が極めて高いのですが、イギリスへの留学を考えている人であれば、先々役に立つことでしょう。

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