予備校リレーコラム

大学入学共通テストを知り、備えよう

2019.05.21

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代々木ゼミナール
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  • 平成元年度にはじまったセンター試験は、令和元年度が最後

  • 新共通テストは「記述したものを採点基準に照らしながら自分で採点し評価する」作業が必要

  • 英語は少なくとも高2までには一定の完成をしておく必要あり。早めに準備をしよう

大学入試改革の「真の狙い」とは

「平成」が終わり、新しく「令和」になりましたね。
大学入学者選抜大学入試センター試験、通称「センター試験」は、「大学共通第1次学力試験(共通1次)」を引き継ぐかたちで1990年から始まり、2019年でちょうど30回目を迎えました。偶然にも、平成の最初(平成元年度、平成2年1月)に始まり、令和の最初(令和元年度、令和2年1月)で役割を終えることになります。
そして、2021年からは「大学入学共通テスト」になります。国語と数学に記述式が入り、英語4技能の教育的成果を測るという観点から、民間の資格・検定試験を活用した「英語成績提供システム」も導入されるなど、少し様変わりします。

センター試験との違いはどこ?

新しい共通テストは、センター試験とは異なる“仕掛け”がなされています。記述式や外部試験については、すでに国公立大の2次試験で記述式問題が出題されていますし、外部試験も、学校や塾などで受検した経験があるので「そんなに影響しないのでは?」と思われるかもしれません。
確かに部分だけ見ると“目新しさ”や“影響”を感じることはないかもしれません。でも、全体を俯瞰(ふかん)してみるとどうでしょう? センター試験とは違った絵図が浮き上がってきます。

代ゼミコラム(2)図2
©代々木ゼミナール

自己採点は慎重に 英語は「高2までの完成」目指す

(1)まずは記述式ですが、各大学が行う入試ではほとんどが採点基準や解答を公表しません。しかし、センター試験では「自己採点」が必要となるため解答を公表しています。センター試験は全てマークで「答えが一つに定まる」問題でしたが、新しい共通テストでは「記述したものを採点基準に照らしながら自分で採点し評価する」作業が必要となるため、出願を判断する点で自己採点も慎重に行うことが求められます。
(2)また、外部試験は大学入試センターが認定した《高3の4月から12月のうち2回までの成績を提出できる》ルールとなります。ですから、これまで高3の1月までに完成させればよかった受験勉強とは打って変わり、英語については少なくとも高2までに一定の完成をしておく必要がありそうです(図2)。
(3)さらに、マーク式問題もの内容も変わります。例えば、学校の授業(実験や発表が求められる授業など)を想定した問題や、ある会話から情報を引き出して解答させたり、複数の資料を活用したりするなど、これまでのセンター試験では見られなかったタイプの問題が出題される予定です。

 代ゼミ(2)図1スケジュール表
©代々木ゼミナール

基本的には、センター試験の知見を生かしたテストになる予定で、「記述式」「外部試験」「問題内容」についてはさほど目新しさはありません。そんなに警戒して構えることはありません。でも、対策や学習を行う必要があります。受験に向けた学習は、限られた時間のなかでこれまで以上に入念かつ計画的に行う必要がありそうですね。

(佐藤雄太郎・教育総合研究所所長)

*参考 代ゼミwebサイト
「大学入試改革の基礎知識」
大学入試改革による現行制度との主な変更点や、大学入学共通テストの概要を掲載。

「大学入試改革とは?」
試行調査の分析を掲載。出題の特徴や対策を紹介しています。

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