国語のチカラ ~読解力アップの教科書~

中学受験 開成・渋幕・駒東…算数、社会、理科も長文に!

2019.03.14

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南雲 ゆりか
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2020教育改革で問われるのは、長文の読解力と表現力! 国語を得意科目にする秘訣を、桜蔭合格率8割を誇る国語塾長が教えます。

文章を素早く読む力が試される

中学入試ではどのくらいの「国語力」が求められるのか、今年の首都圏の入試問題から、象徴的なものをみてみたいと思います。とはいえ、ご紹介するのは国語ではありません。

大学入試改革で記述問題が急増!対応策は?

まずは、暗記教科のイメージが強い「社会科」。こちらの入試問題にも、読む力がないと解けないものが多く出題されています。

首都圏の最難関中学のひとつである、駒場東邦中学校の社会科問題の総字数を数えてみました。設問文や選択肢など、テキスト部分の文字数をすべてふくめると約5300字(記号、句読点なども含む)です。

テキストを理解したうえで、6つのグラフや図を読み解き、22の問いに答えます。そのうち、9問は記述式で説明させるもの。まさに、新指導要領が示す学力の3要素「思考力、判断力、表現力」が試されるわけです。

試験時間は40分ですから、文を読むのに手間取ったり、書くのをためらったりしていると、あっという間に時間切れになってしまいます。

合格者平均点は80点中53.5点(66.9%)と、きわめて順当なものです。駒場東邦中は、国語も記述中心の難問なので、受験生は読み書きの訓練を十分に積んできています。私の教室からも国語の得意な生徒たちが駒場東邦中に合格しています。

「理科」もまた、テキストの部分を理解して情報を整理し、資料や図、グラフなどを読み取り、思考力を働かせなければ解けないものが出題されています。

渋幕は理科で6300字

首都圏最難関の共学校、渋谷教育学園幕張中学校の理科問題の総字数は6300字近くありました。教材などで目にすることのないような実験や図を見ながら思考して答える問題が並びます。試験時間は45分。素早く読んでポイントを理解する力がなければ太刀打ちできないでしょう。

中学入試において合否を大きく左右する「算数」でも、まだまだ主流ではないものの、分野横断型や会話型の問題など、長文を読みながら解いていくタイプの問題がじわじわと増えてきています。

中学受験 開成・渋幕・駒東…算数、社会、理科も長文に!01
この春、実施された開成中学校の算数の入試問題

開成中の大問4は、テキスト部分の字数が1400字くらいあります。中学受験対策を紹介するサイト「みんなの算数 オンライン」を主宰している竹内洋人先生によれば、「内容そのものは受験算数の知識を必要としないシンプルなものながら、文章の流れにうまく乗ることが求められる」とのことでした。

読む力、書く力はすべての教科の土台といわれますが、国語以外の入試問題にも目を向けてみると、ますますその傾向が強まっており、かつ、高度な国語力が求められていることがわかります。

次回は、国語の入試問題について検証してみたいと思います。

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