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わが子2人の中学受験 教育費と住宅購入、両立できる?

2019.03.19

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小山 信康
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子育て世代のお金の悩みに、子育て世代のファイナンシャルプランナーがお答えするコラムです。

Q:中学受験も住宅購入も…… 共働きなら心配ないよね?

子ども2人は中高一貫校に進学させたいと考えています。共働きなので収入は比較的ゆとりがあり、毎月3万円(年36万円)を将来の教育資金に貯蓄しています。2人ともスイミングとピアノの習い事を続けていて、長男は昨年から受験塾にも通い始めました。大学入試が変わると聞き、春からは英語とプログラミングも習わせたいと思っています。今後の家計運営と教育資金に関して気をつけるべき点はありますか。2、3年以内に持ち家を購入したいと考えているので、定時勤務に戻すタイミングを探っています。

《相談者はこんな人》
東京都区在住、女性38歳、会社員(短時間勤務)、賃貸マンション(購入検討中)。
夫は会社員40歳、家族は長男(公立小新5年生)と長女(保育園・新年長)。
収入=年収800万円(夫)+年収300万円(妻)
支出=細かくは分からない
貯蓄/運用=教育資金に月3万円を貯蓄
保険=夫:死亡保険5000万円、妻:死亡保険3000万円くらい

A:受験準備と住宅購入、同時に両方は難しい。マネープランを立て優先順位を見極めて

下のお子さんが保育園に通っていることもあり、奥様は時短勤務を選択されているようですね。この春5年生になる上のお子さんの中高一貫校受験に向けて、バックアップ態勢を整えられるのは大きいですね。

時短勤務の方としては、収入が比較的高めのようですが、下のお子さんが新1年生になる来春も引き続き時短勤務が認められそうでしょうか。

受験準備と新入学が重なる

子どもが小学生になると下校時間が早まり、学童保育も不足しているうえに、時短勤務を認められなくなるケースがあるようです。また、上のお子さんが6年生になると、受験準備にさらなるバックアップが必要となり、より勤務時間を減らさざるを得ず、収入が減少することも想定されます。その際に起こる家計の変化にも注意が必要です。

加えて、英語とプログラミングを習わせる予定とのことですが、現在のスイミングやピアノ、塾を合わせれば習い事が五つとなります。お子様の体力面も考慮しながらスケジュール確認を行いましょう。

下の表は、小学校から大学4年間まで子ども1人あたりにかかる教育費の目安をまとめたものです。すべて公立でも総額で720万円。中学・高校の6年間をみると、公立なら約279万円ですが、私立だとその2倍以上の約710万円もかかります。小学校から大学まで16年間、すべて私立を選んだ場合には2000万円を超えてしまいます。

小学校から大学までの教育費の総額
小学校から大学までの教育費の総額

また、住宅は人生で最も高い買い物と言われています。住宅ローンを含め、長期的かつ慎重な検討が求められます。受験と住宅購入を併せて行うのは、勉強に集中する環境を整える上で難しいでしょう。

受験を優先して考えるのであれば、本格化する前の年内、あるいは受験後にゆっくりと検討することが理想と思われます。ただし、頭金の支払いや住宅ローン返済によって、受験にかかる費用やその後の教育費が不足する事態となってしまっては本末転倒です。支出の優先順位を夫婦で話し合っておきましょう。

お子様の学習も、家計の管理も、あらかじめ計画を立てておくことが大切です。優秀な学生が計画的に学んでいるのと同様、賢いお金の使い方にも計画が欠かせません。これを「マネープラン」や「ファイナンシャルプラン」と呼んでいますが、賢い家庭はマネープランを立てて着実に実行しています。

まずは、2人のお子さんの進学プランとかかる費用、時期を見積もってみましょう。

何に・いつ・いくらかかる?

マネープランを立てる上では、「何に?(What)」「いつ?(When)」「いくら?(How much)」のWMHを把握しておくことが第一歩となります。例えば、中学受験にスポットを当てれば、「受験料で(What)」「願書提出時に(When)」「1校につき約3万円必要(How Much)」といった具合です。そしてこれらをまとめたものがマネープランとなります。

進学マネープラン
今後の進学マネープラン例

住宅購入も含めて総合的に把握することも大切ですが、まずは子どもに関する教育費だけでも、マネープランを明確にしておきたいものですね。

本日の結論

  • 子ども1人にかかる大学までの教育費。すべて公立で790万円、すべて私立なら2000万 円超
  • 受験と住宅購入、同時期に行うのは難しい。支出の優先順位を必ず家族で話し合って
  • 何に・いつ・いくらかかる? 賢い教育投資は明確なマネープランから

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